輝星、ディープ級スターに「自分もなりたい」JRA騎手候補生と交流

[ 2019年1月18日 05:30 ]

JRA競馬学校騎手課程の生徒たちとの交流会で木馬にまたがる吉田輝(後列左から3人目、前列は左から菅原、斎藤、團野、大塚、小林、後列は左から万波、野村、岩田)(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18=金足農)が17日、高卒新人選手とJRA競馬学校35期生との交流会に参加し、競馬界の至宝ディープインパクトのように、伝説的投手を目指すことを誓った。春季キャンプは2軍スタートに決まったが、18日の新人合同自主トレでは、初めてブルペン投球を披露する。また、右手首の違和感が心配された清宮幸太郎内野手(19)は1軍スタートとなった。

 吉田輝の目がキラリと輝いた。名騎手・岩田康誠の次男・望来(みらい)ら同学年7人の騎手候補生との交流会。訓練用木馬で初めて乗馬体験し「今までは(娯楽施設)ラウンドワンの(ロデオ)にふざけて乗ったくらい。ウエート終わりで下半身がきつかった」と顔をしかめたが、知っている競走馬を問われると表情が変わった。

 「ディープインパクトは競馬界の伝説だったので知っています。憧れていた。自分も最終的には何十年も語り継がれる選手になりたい」

 最速152キロを誇る剛腕だが、3段階の球速で投げ分ける。高校時代も「競馬は(投球術などで)駆け引きを参考にできないかなと、たまに見ることもあった」と明かした。冬季練習のメニューだった部員同士で順位を争う走り込みでは、「最初から飛ばしてそのまま逃げ切る人もいれば、最後スパートをかける人もいたり試合運びが重要。どうやったら(最後に)1位になれるかを考えていた」と競馬を参考にペース配分も工夫した。交流会でも「(レースでのペース配分を)聞けてよかった」と笑った。

 くしくも栗山監督は今月7日にディープインパクトが種牡馬として繋養(けいよう)される北海道安平町の社台スタリオンステーションを訪問し対面。「立ち姿が素晴らしい。野球も同じ。グラウンドだけでなく、普段の生活からそういう姿でいることが大事。若い選手に伝えていきたい」と吉田輝らを育てるヒントを得ていた。

 この日は春季キャンプの1、2軍メンバーが発表された。1軍の米アリゾナでなく、吉田輝は沖縄・国頭村での2軍スタートとなったが「場所は関係ない。紅白戦でしっかり投げられれば」と初実戦となる2・16紅白戦を照準とする。18日から本格的な投球も再開。驚異的な末脚を誇ったディープのごとく、2軍から開幕1軍を狙う。

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