Dバックス 平野 日本人最多タイ73試合登板 残り9戦更新確実

[ 2018年9月21日 05:30 ]

ナ・リーグ   Dバックス9―0カブス ( 2018年9月19日    フェニックス )

ダイヤモンドバックスの平野 (AP)
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 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)がメジャー1年目で日本投手の最多登板に並んだ。カブス戦で7―0の8回に登板。先頭ラッセルを味方の失策で出したが、続くアルモラを遊ゴロ併殺に料理。最後は強打者ブライアントをフォークで空振り三振に仕留め、節目の登板を無安打無失点で飾った。

 「勝っていたら絶対に投げると勝手に思っていた。(記録は)やっぱり超したいので。1試合でも多く投げていきたい」

 シーズン73試合登板。04年大塚(パドレス)、13年上原(レッドソックス)の記録に並んだ。今季は9試合残っておりほぼ確実視される記録更新への意欲を静かにのぞかせた。登板数は「一番目標としている」という数字。オリックス時代の11年に72試合登板したが、自らの最多登板記録も更新した。

 「打たれても抑えても変わらない。そこがプロフェッショナルだなと思う」と証言するのは、日本時代から体調維持を手伝ってきた丸山哲専属トレーナー。球場入り後、欠かさず体幹運動を行う。毎日、同じ動作をすることで体のわずかな変化に気付けるという。丸山氏も「継続することが凄い。地味な作業をこつこつと」という。

 チームの不振で記録に王手をかけてから4試合出番がなかった。その間4連敗したが、ようやく大勝で仕切り直し。地区首位と6ゲーム差、ワイルドカード圏内からは5ゲーム差に離された。「疲労は感じているが、特に何も考えず、今まで通り」。実直に紡いできた記録同様にぶれない姿勢で投げ続ける。

 ○…大リーグのシーズン最多登板は1974年のマイク・マーシャル(ドジャース)で106試合。100試合超えはこれだけで、90試合超えは延べ8度。00年以降では10年にペドロ・フェリシアーノ(メッツ)が歴代4位にあたる92試合に登板した。今季の最多登板は平野の同僚ジーグラーの77試合。昨季はモイラン(ロイヤルズ)とショー(インディアンス)の79試合が最多だった。

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2018年9月21日のニュース