日本ハム痛恨3連敗も…前を向く中田「辛抱強く」2安打

[ 2018年9月21日 10:04 ]

パ・リーグ   日本ハム7―9ソフトバンク ( 2018年9月20日    札幌D )

<日・ソ>1回2死、安打を放つ中田(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 3位の日本ハムは20日、札幌ドームで行われた2位のソフトバンクとの乱打戦を落として3連敗。「4番・一塁」で先発出場した中田翔内野手(29)は2安打をマークするなど存在感を示した。首位の西武と10ゲーム差となり、2年ぶりのリーグ優勝は極めて厳しい状況。2位とも4ゲーム差に広がったが、チームは最後まで諦めずに戦い抜く。

 ゲームセットを告げる右飛を打ち上げた。2年ぶりのリーグ優勝だけでなく2位も遠のく敗戦。最後の打者となった中田は、それでも必死に前を向いた。

 「負けたので悔しいけど、辛抱強く試合をしていくしかない。ピッチャーも頑張っているし、僕らももっと頑張らないといけない」

 初回1死三塁で前を打つ3番の近藤の犠飛で1点を先制。走者がいなくなったが、きっちり中前打で出塁し、その後の清宮の5号3ランにつなげた。一挙4点の猛攻を演出し「立ち上がりは良かったと思う」と振り返った。7―7で迎えた7回も2死一塁で右前打を放って好機を拡大。後続が凡退して勝利にはつながらなかったが献身的な姿勢を見せた。昨季は打率・216に終わるなど大不振。心機一転、主将に任命された今季は発展途上の若手が多いチームを背中で引っ張る。19日には同じ中軸を担っていたレアードが左脇腹の肉離れで、しばらく戦列を離れることが判明。チームトップの102打点、同2位の25本塁打をマークする主砲への期待は大きい。

 この敗戦で首位の西武と10ゲーム差となり、2位とは4ゲーム差。残り14試合でソフトバンクとの直接対決は2試合しかないが、栗山監督は「今はどういう姿勢で野球をやるかが問われている。それは選手も分かっている」と必死に前を向く。

 今月6日未明に北海道胆振東部地震が発生した。チームには全力プレーで被災地に勇気と元気を届ける使命がある。中田のバットに夢を乗せるファンもいる。だから、諦めるわけにはいかない。 (山田 忠範)

続きを表示

2018年9月21日のニュース