【中畑清氏視点】これぞエース菅野 好調の中村にフルスイング許さず

[ 2018年6月16日 09:14 ]

交流戦   巨人5―0ロッテ ( 2018年6月15日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>無四球完封で7勝目を挙げた菅野(撮影・吉田 剛)
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 これぞエース。巨人・菅野の意地を見たね。苦手にしていたロッテを相手に完封。ハイライトは4回無死一、三塁のピンチを脱したシーンじゃない。この日の投球のすべてを物語っていたのは7回先頭の中村に対する投球だ。

 初回は9球粘られた末に投ゴロ、4回はピンチで三振に抑えて迎えた3度目の対戦。全ての球種を見せた中で初球カットボール、2球目は真っすぐ、いずれも外角低めの厳しいコースに投じてファウルさせた。ボールを2球挟んでの5球目。外角低めの変化球で当てただけの遊飛に仕留めた。好調な打者に3度振らせながらフルスイングは一度も許さなかったのだ。

 終盤に入っても隙を見せない投球。前回登板の8日、甘く入ったカウント球を逃さず5回5失点KOしてくれた西武打線に感謝しなきゃね。ロッテ、そして前回のKO劇にリベンジしたエース。巨人にとってはつながってきた打線ともども明るい材料だ。(スポニチ本紙評論家)

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2018年6月16日のニュース