広島 また投壊で4連敗…大瀬良“一発病”3被弾

[ 2018年6月16日 05:30 ]

交流戦   広島0―8ソフトバンク ( 2018年6月15日    ヤフオクD )

<ソ・広>苦しい展開に天を仰ぐ大瀬良(撮影・中村 達也)
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 広島・大瀬良大地投手(26)が両リーグ最速10勝を目指した15日のソフトバンク戦で今季最短4回で今季最悪7失点に沈み、3敗目を喫した。初回から先制被弾するなど手痛い3発を浴び、自身7連勝で止まった。投壊を防げず交流戦のチーム防御率5・61は12球団ワースト。今季2度目の4連敗で、交流戦の勝率5割以下が決まった。

 投壊の悪循環に大瀬良ものみ込まれた。自己最悪の1試合3発が全失点につながる7失点。今季最短の4回で降板して連勝は7で止まり、両リーグ最速の10勝はならなかった。

 「全体的に調子はよくなかった。走者をためた時に投げきれないとああいう結果になってしまう。球威、球のキレもよくなかった」

 初回2死無走者から松田に計10球を要して四球を与えると、柳田の左前打で一、三塁。迎えたデスパイネに中越えの先制3ランを浴び、顔を出した“一発病”を修正することができなかった。

 2回1死三塁では高田に右翼ポール際に運ばれて2ランを献上。4回2死三塁から上林の中越え2ランで、今季被本塁打はセ・リーグ最多の12本を数えた。

 勝ち頭に託す思いは大きかっただけに畝投手コーチの表情もさえなかった。「シュート回転でボールも浮いて、狭い球場で打球が上がったらこうなってしまう」。交流戦のチーム防御率5・61は12球団最低。先発投手に限れば、同6・95で交流戦9敗の全てで先発に黒星が付いている。高ヘッドコーチも「重い展開になってしまった。最少失点で進んでいれば…」と悔やんだように打線の零敗に少なからず影響はあった。

 それでも、これまでの貢献度を考えれば責めることはできない。緒方監督は「ずっとよかったからね。最後までずっといいとは思っていない。次回しっかりと調整して、ゲームを作って、ローテの柱としてがんばってくれたらいい」と背中を押した。

 チームは今季2度目の4連敗。交流戦の勝率を5割に戻すには残り3試合で全勝するしかない。後味悪く交流戦を終えることはセ・リーグの王者としての意地が許すはずがない。(河合 洋介)

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2018年6月16日のニュース