U17東京代表が12月にキューバ遠征へ 高校の選抜チーム初

[ 2018年5月26日 20:28 ]

 東京都高野連は26日、都内で会見し、今年12月にU17東京代表がキューバで親善野球を行うと発表した。高校の選抜チームがキューバへ遠征するのは初。夏の第100回大会記念事業の一環で帝京の前田三夫監督が指揮を執る。都内加盟校の2年生以下の選手を対象に秋のブロック予選で候補選手を選出し、11月のセレクションで最終メンバー20人を決める。キューバでは地元の同世代チームと5試合を予定している。

 3年前から計画をスタートさせ、実現にこぎつけた武井克時理事長は「キューバは長らくアマ世界一に君臨し素晴らしい環境でプレーしている。東京都選抜がどれくらい力があるのか試そうと。技術だけでなく、国際志向があったり、チームの核となって頑張っている選手が対象となる」とした。

 前田監督は「東京都の選手がどのくらい戦えるのか。キューバでの経験が今後のプラスになれば。総合コーチを務める日大三の小倉全由監督は11年のロス遠征で指揮を執り「遠征後、夏の大会はみんな成長して頑張っていた。キューバでも何か感じ取ってくれたら」と期待を寄せた。前回のミャンマー・シンガポール遠征で監督を務め、今回投手コーチの二松学舎大付・市原勝人監督も「当時の代表メンバーは今もつながっているようなので、今回も良いつながりができれば」。また打撃バッテリーコーチの早実・和泉実監督は「キューバは強いイメージ。こういう立場で遠征に行くのは初めてだが、選ばれた選手が良い環境で過ごせるように努めたい」。

 都高野連は球児の国際経験を広げようと独自に「国際交流基金」を設けており、11年にはロス、14年にはミャンマー・シンガポール遠征を行った。11年には都日野・佐々木千隼(桜美林大、現ロッテ)らが遠征するなどその後球界でも活躍する選手がメンバー入りしている。

 発表された代表スタッフは下記の通り。

 ▽監督 前田三夫(帝京高監督) ▽総合コーチ 小倉全由(日大三監督) ▽打撃・バッテリーコーチ 和泉実(早実監督) ▽投手コーチ 市原勝人(二松学舎大付監督) ▽アシスタントコーチ 福島靖(都東大和)、島修司(都高島) ▽マネジャー 戸張誠(二松学舎大付)

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2018年5月26日のニュース