投げ合いお預けも…打者・大谷 米初2二塁打 マーと28日対戦へ

[ 2018年5月26日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8―1ブルージェイズ ( 2018年5月24日    トロント )

<ブルージェイズ・エンゼルス>9回2死、中前に二塁打を放ち、二塁へ滑り込む大谷。アウトの判定にがっくりするもチャレンジでセーフに(撮影・大塚 徹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が24日(日本時間25日)、ブルージェイズ戦に「5番・DH」で出場し、メジャーで初めて二塁打を2本放った。3打数2安打2四球で2得点を挙げ、勝利に貢献。次回登板が27日(同28日午前2時5分開始)のヤンキース戦から変更され、田中将大投手(29)とのメジャー初の投げ合いは持ち越しとなったが、打者として対戦することになった。

 7―1の9回2死。大谷の打球は投手を強襲し、中前へ抜けた。一塁ベース手前でスピードを緩めたが、二塁ベースカバーの遅れを見逃さず、一気に二塁へ。いったんはアウトになったが「しっかりかわしてスライディングした。セーフと思った」と振り返ったように、チャレンジで判定はセーフに覆った。

 次打者の安打でダメ押しの8得点目を記録。積極果敢な走塁は点差が開いても変わらない。それが大谷だ。8回は二塁走者で打球判断を誤り三塁でアウトになり「日本時代より同僚の打つ打球も速い。捕れるか捕れないかの判断も難しくなってくる」と反省も忘れない。3回にも左中間二塁打を放ち、メジャー初のマルチ二塁打。2四球も選んで日本時代を含め、自身最多タイの1試合4出塁だ。

 試合前にマイク・ソーシア監督が27日(日本時間28日)のヤンキース戦登板を見送ることを公表した。前回メジャー最多の110球を投げた影響が大きく、ビリー・エプラーGMは「まだシーズン序盤。ワークロード・マネジメント(作業負荷管理)を気にかけないといけない」と説明。次回登板は、29日(同30日)のタイガース戦以降となった。

 田中との投げ合いは消滅したが「どっちみち打者では出ると思う」と投打での対決だ。田中が先発した4月28日は、前日に左足首を捻挫して流れたが、ついに実現する。日本では新人だった13年に対戦し11打数無安打6三振。5年ぶりの雪辱戦で成長した姿を見せる。(トロント・奥田 秀樹通信員)

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