日本ハム新球場 北広島市で最終調整 27日正式発表へ

[ 2018年3月25日 05:30 ]

<日・ヤ>4回2死、勝ち越しソロを放った中田を出迎えるベンチの栗山監督(中央)
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 2023年の開場を目指して新球場構想を進める日本ハムが、球場建設予定地を北海道北広島市の「きたひろしま総合運動公園」に絞って最終調整を行っていることが24日、分かった。26日にも行われる本社の取締役会で承認されれば、27日に正式に発表される。

 この日、竹田憲宗球団社長は「まだ協議中。結論は出てない」と慎重に言葉を選んだが、16年5月に表面化した開閉式のドーム球場を軸とした「ボールパーク構想」がひとつの節目を迎えつつある。もうひとつの候補地である札幌市の「道立真駒内公園」は北広島市に比べて行政支援が薄く、住民の反対意見も噴出。利用可能な面積も約37ヘクタールと広大な北広島市に比べて狭い。

 これまで両市と何度も協議を重ねた球団は今月中に候補地を絞り込む方針を表明している。北広島市も最寄り駅がないなど課題は残っているが、球団が目指す宿泊や商業施設も完備したアジアNo・1のボールパークを実現できる可能性は高い。

 このまま北広島市で最終決定となれば、04年から本拠とする札幌ドームがある札幌市を22年限りで出ることになる。栗山監督は「どこになろうとも“北海道の夢をみんなで作る”ということだと思う」と話した。

 ▽北広島市 石狩平野のほぼ中央部、札幌市と千歳空港の間に位置し、ともに快速電車で20分。1894年(明27)に月寒村から分離し、1996年の市制施行に伴い現在名となった。史跡・旧島松駅逓所は、札幌農学校(現北海道大)の創設者であるクラーク博士が「青年よ、大志を抱け」の言葉を残した場所として有名。

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2018年3月25日のニュース