レジェンドから“一発” 巨人ドラ7村上、上原効果で飛躍なるか?

[ 2018年3月25日 09:30 ]

村上に投げる上原
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 巨人のドラフト7位・村上海斗外野手(奈良学園大)にとって、夢のような瞬間だっただろう。17日に川崎市のジャイアンツ球場の室内練習場で行われたフリー打撃。10年ぶりに復帰した上原が打撃投手を務め、村上が打席に立った。

 調整中とはいえ、切れ味抜群の直球やスプリットに空振りや打ち損じが続いたが、10球目。内寄りの直球をジャストミートし、思い切り引っ張った。打球は内野に敷かれた防球シートに引っかかったが、あの打球速度と角度は、通常のグラウンドであれば左翼スタンドまで届いていたかもしれない。安打性の当たりはこの1本のみだったが、フリー打撃後の村上は、こみ上げてくる喜びを隠しきれない表情を見せた。「上原さんから“ナイスバッティング”と言われました。メッチャうれしいです!!」と声を弾ませた。

 1メートル89、95キロと体格に恵まれた大砲候補は、50メートルを5秒8を走り、遠投は110メートルと抜群の身体能力を誇る。春季キャンプは3軍で過ごしたが、イースタン・リーグ開幕直前となった春季教育リーグのヤクルト戦では左翼ポール際に特大の2ランを放ちアピールに成功。上原から“一発”を放った翌18日のイースタン西武戦では先発で2安打した。

 「球団のレジェンド」と称される右腕の球をバットの真芯を捉えた感触と、ねぎらいの一言が、どれだけ自信となったか。ちなみに「褒められてメッチャ伸びるタイプです」というのは本人談。伸びしろ十分のルーキーが、どんな成長曲線を描くか楽しみでならない。(記者コラム・池田 翔太郎)

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2018年3月25日のニュース