明徳・馬淵監督「忘れられない」劇勝に放心状態 甲子園50勝も「野球は怖い」連発

[ 2018年3月25日 11:32 ]

第90回選抜高校野球大会第3日・2回戦   明徳義塾7―5中央学院 ( 2018年3月25日    甲子園 )

<明徳義塾・中央学院>サヨナラ3ランを放った明徳義塾・谷合(左)と握手をする馬淵監督
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 第90回選抜高校野球大会第3日は25日、甲子園球場で2回戦が行われ、昨秋の明治神宮大会を制した明徳義塾(高知)が春夏通じて初出場の中央学院(千葉)に7―5で逆転サヨナラ勝ちした。

 明徳義塾の馬淵監督は「勝てたんか、そんな気持ち」と劇的な幕切れに放心状態。「ベンチから出て、飛び上がりましたね。いったというのは分かりましたので」と初戦突破を喜んだ。

 逆転サヨナラ弾を放った谷合について「なんかやってくれるかなという気はしてたんですけど、そこからよくつないでくれました。怖いですね、野球は。ずっと厳しいボールばっかりだったんですけど、勝負を決める時に甘い球を投げてもらった。失投を逃さなかったというか、野球は怖いですね」としみじみ。8回に突如崩れ、逆転を許した先発の市川については「野球は怖いですね、ちょっとしたことでファーボールを出して、デッドボール。まだ、あそこで自分を冷静に踏ん張れるピッチャーになってもらわないと。もっともっと彼の力は上だと思っている、次の試合に期待している」とした。

 馬淵監督はこの勝利で史上5人目の甲子園通算50勝目。「粘り強いっていうのは明徳の信条ですから。最後の最後にああいう野球をやってくれて監督としてうれしい」とし、「もうこの試合はたぶん忘れられないでしょうね」と感慨深げ。「何とか運よく勝てたので、全力を集中して頑張りたい」と次戦を見据えた。

 9回2死から逆転3ランを放った谷合は「ボールに食らいつくだけだった。集中した結果、手ごたえが良かった。4打席抑えられていたけど、あきらめない気持ちだった。監督に50勝をプレゼントできて良かった」と笑顔でコメント。先発の市川は「8回に突如崩れてしまったのが反省点。今日のピッチングは20点ぐらい」と厳しい表情を見せつつ、「最後の谷合は絶対に打ってくれると思った。今日の反省を生かして、次の試合も頑張っていきたい」と前を向いた。

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