ヤクルト山田哲「凄くいい時の自分」OP戦4号 スロースターター返上

[ 2018年3月25日 08:40 ]

オープン戦   ヤクルト1―2日本ハム ( 2018年3月24日    札幌D )

<日・ヤ>3回無死、オープン戦4号を放った山田はナインに迎えられる
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 ヤクルトの山田哲人内野手(25)が24日、日本ハム戦の3回に左中間席へ4号ソロを放った。オープン戦では15年の1本が最多だったが、昨季3年連続のトリプルスリーを逃した男はスロースターター返上のアーチ量産だ。3度目のトリプルスリーへ、早くもエンジン全開。この日は6試合で計13発が乱れ飛び、30日のセ・パ同時開幕へ、春満開だ。

 確かな手応えを感じていた。試合後、山田哲は30日のDeNAとの開幕戦(横浜)を待ちわびるように言った。

 「(打撃フォームは)いい形ができている。個人的には、明日開幕してもいい」。先頭で迎えた3回。マルティネスの144キロ直球を捉え、左中間席最前列に運んだ。低い弾道だったが、フルスイングしたからこそスタンドに届いた一撃で「しっかりスイングできているからだと思う」と納得顔だ。18日のソフトバンク戦(神宮)以来となる4号ソロ。紅白戦、練習試合を含めると今春6本目のアーチは状態の良さの証だ。

 スロースターターと呼ばれ、過去のオープン戦では15年に1本打っただけでノーアーチに終わっていた。今季は打率こそ、・229と高くないが、昨季との仕上がりの差は明らかだ。山田哲自身も「2年前と同じような感覚」と明かし、16年4月に打率・340、8本塁打と好成績を残した開幕前の感覚と近いことを力説した。

 15、16年と2年連続トリプルスリーを達成したが、昨季は不振に苦しみ、3年連続を逃した。小川監督が復帰し、宮本ヘッドコーチが加わった昨秋から初心に帰ってバットを振り込んだ。「前のめりになりがちだった」。体が突っ込まないように、軸足の右足の使い方を意識したフォームが固まりつつある。

 小川監督も「センター方向に打ち返して内容もいい。山田が打ちだしたらバレも打つ。相手投手は嫌なんじゃないか」とバレンティンとの相乗効果を期待。開幕戦は、この日と同じ1番起用が有力視される。「想像していたようになった。凄くいい時の自分」と山田哲。映像で見ても好調ぶりが見て取れるという。屈辱を晴らすシーズンがもうすぐ始まる。 (細川 真里)

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