智弁学園に「巨人・岡本級」の新怪物!2年生4番の藤村が決勝打

[ 2018年3月25日 17:16 ]

第90回選抜高校野球大会第3日・2回戦   智弁学園5―3日大山形 ( 2018年3月25日    甲子園 )

6回1死二塁、智弁学園・藤村は中越えに勝ち越し適時二塁打を放つ
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 智弁学園(奈良)の新4番が鮮烈デビューを飾った。初戦の日大山形戦(山形)に「4番・一塁」で先発。この日の試合まで公式戦出場経験はなかったが、4回に左前打を放つと、6回には左中間へ決勝の適時二塁打を放った。

 「(決勝打は)追い込まれて緊張しましたが、自分が決めようと思いました。手応えは良かったです」

 1メートル82、97キロキロ。小坂将商監督(40)は無限の可能性を秘める右の大砲に大きな期待を寄せている。「打球は岡本(巨人)くらい、飛ばす力がある。4打席のうち、一度でいいから自分の打撃をしてくれたらいい。一番期待している選手です」。公式戦初出場で見事に結果を出した愛弟子を称えた。

 昨秋の近畿大会は準々決勝で敗退。昨秋チーム打率・423を残した一方で、本塁打2本が示すように長打力不足に泣いたのも事実だ。普段の練習では左翼最上段の防球ネットにぶち当てる破壊力ある打撃が持ち味。藤村は「長打力が持ち味です。一発があれば、試合の流れはこっちにくる」と腕をぶした。

 富田林第三中時代は「富田林リトルシニア」に所属。25本塁打を放った。プロ野球の2軍戦も開催される富田林バファローズスタジアムで左中間へ推定130メートル弾もかっ飛ばした経験もある。父・照幸さん、兄・哲平さん(関西国際大・新2年)はPL学園の野球部出身。「甲子園で活躍するために智弁学園に来ました」と話す魅惑のスラッガーがチームを加速させる。(吉仲 博幸)

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