筒香 日本シリーズDH起用も 守備の負担軽減、ラミ監督示唆

[ 2017年10月27日 05:30 ]

日本シリーズ第1戦   DeNA―ソフトバンク ( 2017年10月28日    ヤフオクドーム )

ロペス(右)とじゃれる筒香
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 日本シリーズは28日にヤフオクドームで開幕する。DeNAは26日、横浜スタジアムで全体練習を行い、4番・筒香嘉智外野手(25)が「DH」で起用される可能性が出てきた。初戦の舞台となる敵地・ヤフオクドームでは過去ノーアーチだが、守備の負担を減らしてクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで3発をマークした打棒爆発の再現を期待する。

 日本シリーズへ向けて練習を再開。筒香はリラックスムードだった。フリー打撃で打席に立つと、感触を確かめるように中堅から逆方向への打球を中心に放った。その顔からは時折笑みもこぼれ、状態の良さがうかがえた。

 「今日、明日とコンディショニングだけに集中して調整をしていく。日本一になるため、チームの勝ちに貢献できるように頑張るだけ」

 バットでチームを引っ張る。23、24日のファイナルSではラスト2試合で3本塁打。特に23日の第4戦では、0―3の4回に反撃の口火となるソロ弾をマークし、その後の逆転劇につなげた。「そうそう狙って打てるものではないし、向こうも打たせないように来る。とにかくいいコンディションで臨めるように」と力を込めた。

 日本シリーズ進出を決めてから一夜明けた25日は、早朝の便で広島から帰京し静養に努めた。「ゆっくりできた。家から出なかった」と激闘の疲労も抜けた。不安なデータを一つ挙げるとすれば、敵地・ヤフオクドームで本塁打を放ったことがないことだが、主砲は「短期決戦なので関係ない」と言い切った。

 ラミレス監督は「もしかしたらDHで使うかも」と守備の負担を減らし、今季打率3割を収めている「DH」での起用を示唆した。日本一になるために、4番の活躍は不可欠。「僕たちは優勝できなくて、2位にもなれず敵地でCSを戦った。日本シリーズはホームでできる。ファンの方に恩返しできるところ。良い姿を見せたい」と頂点だけを目指し、筒香は打席に立つ。 (中村 文香)

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