阪神・矢野2軍監督 27日に初タクト テーマは「積極野球」

[ 2017年10月27日 09:35 ]

アップするナインを見つめる矢野2軍監督(後方)
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 阪神・矢野燿大2軍監督(48)が26日、甲子園球場での秋季練習後に「みやざきフェニックス・リーグ」開催中の宮崎へ移動した。27日に組まれたロッテとの練習試合で初めて指揮を執る予定で、「積極野球」をテーマに掲げた。

 「作戦とかよりも、個人のレベルを上げる。積極的に何かやらせることを伝えていきたい。“失敗したら嫌だな”とか考えるのはやめようとね」

 キャリア初となる「指揮官」という立場でも打ち出す指導方針は極めて明確だった。とにかく失敗を恐れるな――。消極的で弱腰な若虎は見たくない。目指すのは、ミスを犯しても、めげずに立ち向かっていく“強者”の育成。初陣でも、握るタクトはブレない。

 「初球から打ちにいってアウトでも、次の打席でも初球からいけるように。1イニング3球アウトでもいい。その中で何を感じるか。盗塁もいけるやつは、どんどんいっていい」

 30日に最終日を迎える同リーグでは練習試合を含めて4度の実戦が予定されている。「作戦とか、こまごましたものは、キャンプでやる。4試合の中で個人、個人のレベルを上げるようにやる」。まずは目の前の1打席、1球に表れる選手個人の積極性を見定めていく考えを強調した。

 「2軍に行ったら、責任ある立場になる。俺がそういうことを言うことで選手の気持ちを前に向かせたい。選手主導でやってもらったらいいけど、こちからから言いながらできれば」。積極果敢な若虎を求めて“矢野丸”が出陣だ。(遠藤 礼)

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2017年10月27日のニュース