阪神３位熊谷　平成の景浦将や　二遊間埋められる即戦力「守備は自信ある」

プロ野球ドラフト会議＝阪神３位・熊谷敬宥内野手（立大） （ 2017年10月26日 ）

チームメートから祝福される立大・熊谷
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　立大・熊谷の表情は引き締まっていた。野球部寮の食堂で部員とともに阪神からの３指名を確認。「伝統あるチームでできる幸せ。高校時代に甲子園にも出場して、またあの舞台で野球ができるのはうれしい」。縦じまユニホームの立大から、プロでも縦じまを身にまとうことになった。

　阪神は正遊撃手候補の大和が今季国内ＦＡ権を取得し、権利行使の可能性がある。侍ジャパン大学代表で遊撃手を務めた熊谷には糸原、北條らとともに二遊間を埋める即戦力としての大きな期待が寄せられる。「即戦力で出られるように、期待を裏切らないようにしたい」と誓った。

　主将となった今春は盗塁王にも輝くなど攻守でけん引し、６月の大学選手権では５９年ぶりの優勝に貢献した。「守備は自信がある。春のリーグ戦で、最多盗塁を獲れたことも自信になった。守備と走塁でアピールしたい」。目標とする遊撃手はヤクルトのヘッドコーチに就任した宮本慎也氏だが、阪神では「身長が同じぐらいなので」と赤星憲広を尊敬する。走攻守で三拍子そろった選手になることが目標で「日本を代表するショートになりたい」と夢を語った。

　うれしい縁もあった。同じ阪神から１位指名された馬場は仙台育英の同期で、３年時に春夏連続甲子園出場。「高校３年間、一緒に過ごしてきた仲間。プロに入ってもお互い、切磋琢磨（せっさたくま）していきたい。自分も成長した姿を見せたい」と馬場の後ろを守る姿を早くも思い描いた。立大からの阪神入団は３人目。大先輩には創設時のメンバーで「闘将」と呼ばれた景浦将がいる。“レジェンド”に続けるか。注目だ。