ラミ監督ウハウハ　立命大・東一本釣り　清宮狙いは…「競合しない」戦略

プロ野球ドラフト会議＝ＤｅＮＡ１位・東克樹投手（立命大） （ 2017年10月26日 ）

ＶサインのＤｅＮＡ・ラミレス監督
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　ＤｅＮＡ・ラミレス監督は満面の笑みだ。１２球団で唯一、クジを引くことなく大学Ｎｏ・１左腕の「一本釣り」に成功。

　「なるべく競合をしない、との戦略だった。スカウトに感謝したい」。会議を重ね、東の単独指名が可能と判断。ＣＳでは采配的中で日本シリーズ進出を決めるなど、「ラミってる」指揮官だが、勢いのままに会心のドラフトとなった。

　球界屈指の「左腕王国」に、さらに磨きがかかる。東について「直球も１５０キロ以上で、制球もコンビネーションも素晴らしい。何より、（メンタル面で）セルフコントロールができる」。タフな精神面も評価した上で「１０勝できるポテンシャルを秘めている」と、早くも来季の２桁勝利を予告してみせた。

　１５年の今永、昨年の浜口に続いて、即戦力左腕の１位指名は３年連続。今季は今永が１１勝、浜口が１０勝、さらに開幕投手・石田も６勝で、東が加わることで「カルテット」が誕生する。指揮官は「過去にも左投手を獲得して非常に活躍している。左投手は、いくら多くいても“これ以上いらない”と思ったことはない」と強調。東の来春キャンプの１軍スタートも示唆した。

　「（東が）優勝するための最後のピースになれる」――。今季はリーグ３位。２８日からは日本シリーズが控えるが、ラミレス監督は東の加入で早くも来季のＶ実現を思い描く。最後は「優勝するために必ず君が必要だ！」と左腕の恋人に熱いメッセージを送った。　（鈴木　勝巳）