ドラ1候補ヤマハ鈴木博 ブルペンで衝撃157キロ

[ 2017年9月28日 05:36 ]

オープン戦   侍ジャパン社会人代表11―5ロッテ2軍 ( 2017年9月27日    ロッテ浦和 )

<侍ジャパン社会人代表・ロッテ2軍>7回から登板したドラフト候補の鈴木
Photo By スポニチ

 アジア選手権(10月2日開幕、台湾)に出場する侍ジャパン社会人代表が27日、埼玉県内でロッテ2軍とオープン戦を行い、今秋ドラフト1位候補のヤマハ・鈴木博志投手(20)が「火の玉ストレート」を見せつけた。

 初めてプロの打者を相手にした一戦は8球団のスカウトが視察する中、152キロを計測して2回3安打1失点。「どれくらい通用するかと思って投げた」と振り返った。衝撃の投球を見せたのは、登板前のブルペンだ。

 高性能弾道測定器「トラックマン」で計測すると自己最速タイの157キロを記録。さらに直球の平均回転数が2400回転だったことが判明した。大リーグ平均2255回転を軽く上回り、ドジャース・ダルビッシュの2498回転や、目標とするレッドソックスの守護神キンブレルの2427回転に匹敵。メジャートップ級だ。楽天の後関昌彦スカウトは「伸びしろがあるからスピードはもっと出る」と評価した。

 早実・清宮が過去最多8球団を超える競合となるか注目のドラフト。阪神は「清宮1位」を公表済みで、他にもソフトバンク、日本ハム、ヤクルトが指名濃厚とみられる。ただ、1位候補が複数いる球団は、戦略によっては鈴木博ら即戦力投手に流れることも予想される。「欲しいと言ってくれる球団に行きたい」と12球団OKの姿勢を示した右腕は、スピードも評価も上げていく。 (東尾 洋樹)

 ▼ロッテ・三家(7回無死一塁から遊ゴロ併殺)決めにきた時の直球が凄く速かった。直球はカット気味に動くし、厄介な球という印象。

 ▼ロッテ・宗接(8回に直球を空振り三振)直球は速くて動いている。打ちづらかった。

 ◆鈴木 博志(すずき・ひろし)1997年(平9)3月22日、静岡県生まれの20歳。小3年から野球を始め、磐田東では県8強が最高。15年にヤマハ入社。今年7月の都市対抗は新日鉄住金東海REXの補強選手として出場し、22年ぶりの8強入りに貢献。1メートル81、95キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2017年9月28日のニュース