さらば狩野…ラストは安藤とバッテリー 江草から二塁打

[ 2017年9月28日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神4―4広島 ( 2017年9月27日    甲子園 )

<神・広>8回、江草(左)から左翼線二塁打を放つ狩野
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 4―4の9回、2死無走者で陽川が敬遠――。広島の粋な演出で用意された第5打席は中飛に終わった。阪神・狩野に涙はない。「スッキリした。17年間で初めて楽しくできた」。苦楽に満ちた現役生活を笑顔で締めくくった。

 「(試合前は)いつもと変わらず、普通の気持ちでした。3打席目まではスタンド(のファン)は見なかった。見たら泣いちゃうからね。最後のヒットが江草さんからで良かったですね」

 1番の盛り上がりを見せた8回。スタンドからは自然と、自身の応援歌が大合唱されていた。カウント1―2からの直球をフルスイングすると、痛烈なライナー性の左翼線二塁打。観客総立ちで起こった万雷の拍手を全身に浴びた。

 マスクも被った。DHを解除し、9回2死無走者から捕手として出場。09年に開幕バッテリーを組んだ安藤と、最後のコンビを組んだ。「楽しかった。“捕手”という響きはやっぱり良い」。捕手としてスタートしたプロ野球人生。腰痛を患い外野へ転向したが、その魂は甲子園のホームベースに置いてきた。

 引退セレモニーでは、感謝の言葉を並べた。「本当に多くの声援をありがとう。一生の宝物として、これから自慢していきます」。その後は慣れ親しんだ本塁付近で、チームメートに胴上げされ、5回宙を舞った。「まだ実感はない」と話す穏やかな表情が、戦いの終わりを告げていた。

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