大谷 日本ラスト登板ピンチ…左太腿裏に違和感「つりそうになった」

[ 2017年9月28日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2オリックス ( 2017年9月27日    京セラドーム )

<オ・日>初回1死二塁、大谷は遊ゴロの際に左太腿裏を痛める
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 試合後、日本ハム・大谷は足早に、自力で帰りのバスに向かった。「普通につりそうになった。大事を取ってです」。左太腿裏に違和感を覚え、緊急交代。表情は変えなかった。

 初回1死二塁、打った直後。つまずいたように走りだした。ボテボテの遊ゴロも、全力疾走はしなかった。ベンチへ戻ると福島芳宏トレーナーらと話し合い、交代を決断。4回。先頭で打順が回ったが「代打・高浜」がアナウンスされ、京セラドームがどよめいた。

 4月8日、同じオリックス戦で走塁中に同じ左太腿裏を痛め、肉離れと診断されて長期離脱。同トレーナーは「(大谷が)“危ねー、つりそうになった”と言っていたので、“やめようか”ということになった。前にも痛めた箇所で(予兆は)その前までなかった」と説明した。28日に病院で診察を受ける予定はないが、同じ球場で再びアクシデントに見舞われた。

 21日の登板から中1日を空け、4試合連続で野手出場。試合前には投手調整のため短い距離のダッシュを行った。今オフにポスティングシステムを利用して大リーグ移籍する意思を固めており、日本最後の登板として10月3日か4日のオリックス戦(札幌ドーム)を見込んでいた。栗山監督は「もう投げられることは分かっている。一回全部白紙に戻す」と説明。28日の楽天戦(同)は打者出場せずブルペン入りする予定だったが、それも当日の様子を見てからの判断となった。

 症状はさほど重くないとみられる。指揮官は「良かったね。こういうことがあるんだよ。過去5年間もたくさんあった」と言い、「無理するところじゃない」と何度も続けた。残り8試合。10月9日の最終楽天戦(Koboパーク宮城)まで登板機会を模索できる。大谷の元気な姿を全国の野球ファンは待っている。 (柳原 直之)

 ▽大谷の4月の左太腿故障 昨年からの右足首痛の影響でWBC出場をやめ、今季は打者専念で開幕。4割を超える打率を誇ったが、4月8日のオリックス戦で初回に三ゴロを打った際の走塁で「左大腿二頭筋肉離れ」を負った。6月27日にようやく打者で1軍復帰。7月12日にオリックス戦で投手復帰も1回1/3で4失点し、次の登板は8月31日ソフトバンク戦まで間隔が空いた。

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