稲葉監督、清宮を密着マーク 東京五輪の星の成長見守る「らしさ見失わないで」

[ 2017年9月27日 05:40 ]

社会人日本代表を激励した稲葉・侍ジャパン監督
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 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が26日、早実・清宮幸太郎内野手(18)を密着マークすることを宣言した。前日に清宮がプロ志望届を提出したことを受け、来春のキャンプに足を運ぶことを明言。プロの世界での再会を心待ちにした。20年東京五輪の星であるスラッガー。その成長を見守っていく考えだ。

 今からその日が待ち遠しい。稲葉監督は「(来春の)キャンプはもちろん、回る予定でいる。(清宮に)会うのが楽しみ。どのチームに入るのかも興味がありますね」と話した。清宮は前日にプロ志望届を提出。来春、どの球団のユニホームを着ていようとも、その姿を見に足を運ぶ考えでいる。

 稲葉監督は8月25日に千葉県内で、侍ジャパン高校日本代表の練習試合を視察。清宮の高校通算108号を目撃したが、本人と言葉を交わすことはなかった。10月26日のドラフト会議を経て、清宮はプロの世界に飛び込んでくる。キャンプで再会すれば、アドバイスを送ることも可能だ。シーズンに入っても解説の仕事などで球場を訪れる機会も多く、実戦でのプレーを何度も見ることになる。

 「自分らしさを見失わないでほしい。プロのスピードは高校とは全然違う。思い通りにできないこともあると思うけど、清宮君らしくね。長打力、フルスイングが彼の魅力だから」。稲葉監督は一足早く、プロでの心得を説いた。さらなる成長を見守りたい。もちろん、その先には20年東京五輪がある。

 清宮自身も「東京でやるからには目指したい」と、21歳での侍ジャパン入りを目標にする。指揮官はそんな心意気を「ジャパンは気持ちが大事。日の丸を背負ってやってみたい、出たい。そういう熱い選手が好き。(清宮が)そう言ってくれるのはうれしい」と喜んだ。20年東京五輪までの密着マーク。「清宮君は、ずっと見ていきたい」――。その言葉には、稲葉監督の熱い思いが込められていた。 (鈴木 勝巳)

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