六大学のレベル実感も…慶大ルーキー大西の挑戦 神宮でも二刀流を

[ 2017年6月11日 10:10 ]

5月7日の法大戦の9回1死一塁、リーグ戦初打席で空振り三振に倒れた慶大・大西
Photo By スポニチ

 慶大の新人・大西健斗投手が大学最初のシーズンを終えた。昨夏甲子園で準優勝を果たした北海のエースで、V6・岡田准一似のイケメンぶりが話題となった右腕。高校3年夏は主に「4番・投手」を務め、大学でも「二刀流にこだわりたい」と意気込むルーキーは今春、さっそく神宮デビューを果たした。

 昨夏右肘を痛めた影響もあって投手としての登板はなく、リーグ戦は代走や途中からの守備で3試合に出場。フレッシュリーグ(新人戦)では2試合に「1番・右翼」で先発した。明大戦で「神宮初安打」を放ったが、2試合で8打数1安打。最終戦・立大戦は4打数無安打に終わり「相手投手はちょっと動く球で球速も遅く、自分の間で打てなかった。守備では、もう少し一歩目が早ければよかった」と振り返った。リーグ戦、新人戦を通じて東京六大学のレベルを肌で実感。「打撃ではミート力をもっとつけないと。守備ではもっとセンスを磨きたい」と、レベルアップを目指している。

 秋季リーグ戦での目標は、神宮のマウンドに立つことだ。「肩や肘の状態はだいぶいいので、早くピッチングの感覚を戻したい。秋こそ、投げて勝ちたいですね」と目を輝かせる。

 昨夏は甲子園5試合で527球、支部予選から通じて1231球を投げた。作新学院(栃木)との甲子園決勝では、4回途中5失点と力尽きてマウンドを降りたが、魂のこもった投球は見る者の胸を熱くさせた。あの夏からもうすぐ1年。神宮で投げて打って躍動する姿を、早く見てみたい。(記者コラム・原田 真奈子)

続きを表示

2017年6月11日のニュース