阪神・上本 1番の勇気打 プロ初3ボールから千金2点二塁打

[ 2017年6月11日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神5―1ソフトバンク ( 2017年6月10日    ヤフオクドーム )

<ソ・神>2回2死二、三塁、上本は左翼線に2点適二塁打を放つ。投手・松本裕
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 “初めて”見せた積極的な打撃だった。2点を先制した2回、なお2死二、三塁。外角へ外れるボールが3球続いた後、阪神・上本は松本裕の真ん中高めの直球を迷わずに振り抜いた。一瞬で三塁線を抜いた二塁打で貴重な2点を加えた。

 「打つべきボールをしっかり絞っていった。積極的にいこうと考えていたのが、いい結果につながったと思う」

 試合中に球団広報を通じて出した談話からも狙い済ませた一打だったことが分かる。3ボールからの4球目を打って結果球になったのは、今季はもちろん、プロ9年間を通じて初めてだ。直球に絞り、1球で仕留めたことに価値があった。何より普段はつなぎ役に徹することが多い中、四球の可能性を待たず、強打で勝負に出た心意気が頼もしい。金本監督も「そこは本人に任せていた。大きかったね」と目を細めた。

 前夜は今季3度目の零敗。重苦しい余韻が残っていた序盤に2点で止まらず、一挙4点まで先制攻撃を積み上げた。6試合連続で1番出場していた糸井が欠場。昨年8月31日の中日戦以来、今季初めて任された1番で輝いた。

 今回が通算222試合目の1番出場。打率・259ながら出塁率・351を誇り、金本監督も「そう。四球も取れるし」と起用の理由に挙げた。リードオフマンとしての経験と実績が豊富なことは好成績が証明。片岡打撃コーチも「完封された後で、いいところで糸原と上本がよく打ってくれた。糸井がいない中で、みんなでカバーしないといけない」とうなずいた。

 勝利に大きく貢献しても試合後は無言。寡黙な30歳は喜びを外には出さず、任務を全うした。糸井は今後も当面の間は代打濃厚。代役1番への期待は膨らむばかりだ。(山本 浩之)

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