阪神・青柳 粘投3連勝 柳田斬った「よく三振を取れた」

[ 2017年6月11日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神5―1ソフトバンク ( 2017年6月10日    ヤフオクドーム )

<ソ・神>5回1失点で3勝目を挙げた青柳
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 粘った。阪神・青柳は5回を4安打1失点に抑える粘投。今季初勝利を挙げた先月27日のDeNA戦から3連勝を飾った。

 「点を取ってもらったので再三のピンチでも落ち着いて投げられることができた」

 初回の難所で難敵を封じ、強力打線を寸断した。前夜も岩貞が1本塁打を含む2安打3打点を献上し、21試合連続安打中で手の付けられなかった柳田と1回1死二塁で対戦。勝負はフルカウントまでもつれ、最後は9球目の外角低めに沈むツーシームで空振り三振を奪った。

 「よく三振を取れたと思います」

 先頭打者で迎えた4回はカウント2―2から低めカーブをとらえられた一打が糸原の好守もあって遊直。運も味方に付けてキーマンを止め、試合の流れをたぐり寄せた。

 「工夫」も効いた。左足をゆっくり上げるフォーム、普通のフォームに加え、走者不在時でもクイック投法を駆使するなど投球フォームにも緩急を付けて幻惑。粘り強くアウトを積み重ねた。柳田を筆頭とする強力打線を相手に回して神経をすり減らしたのか疲れの見え始めた5回に1点を失い、責任投球回を投げ終えて降板した。

 「先発としては、もっと行かないといけない。(5回以降も)いけるかなとは思っていたけど、スタミナがなかったのだと思う」

 帰り道では反省しても金本監督はベンチの“舞台裏”を明かした。「本人は“まだまだ行けた”とかホラを吹いとったけど。能見が“無理、無理そんなもん”とか言っていたわ」。その強心臓ぶりを次はマウンド上でもっと見たい。(惟任 貴信)

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