大谷に熱視線 ジ軍打撃コーチのオランダ監督「スカウトの機会」

[ 2016年11月10日 05:35 ]

フリー打撃で快音を響かせる大谷

 来年3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す侍ジャパンが、10日から東京ドームでメキシコ、オランダとの強化試合に臨む。9日は東京ドームで公式練習を行った。打者として代表デビューする大谷翔平投手(22)に、ジャイアンツの打撃コーチでもあるオランダのヘンスリー・ミューレン監督(49)らが熱視線。来オフにもポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を視野に入れる二刀流への注目度が高まっている。

 代表監督会見。今回の強化試合で最も注目を浴びる大谷に質問が及ぶと、かつてロッテ、ヤクルトでプレーしたオランダのミューレン監督が切り出した。

 「今回のように国際試合に携わる機会は、私にとって全てスカウトの機会というふうに理解している」。ミューレン監督は10年からジャイアンツの打撃コーチを務めており、その発言の意図は大谷のメジャー挑戦への期待感に他ならない。指揮官は昨年11月の国際試合「プレミア12」でも対戦こそなかったが、大谷の投球を視察している。今回は専門分野で「打者・大谷」をチェック。早ければ、来オフにもポスティングシステムを利用してメジャー挑戦の可能性がある二刀流に早くも熱視線が注がれている。

 パドレスや巨人でプレーしたメキシコのエドガー・ゴンザレス監督も続いた。「私だけでなくメジャーの関係者たちは大谷の存在を理解し、どのチームも欲しがっている。彼はベーブ・ルースのような打って良し、投げて良しという選手だ」。大谷は14年にベーブ・ルース以来の「2桁勝利(11)&2桁本塁打(10)」を成し遂げ、今季はそれを上回る「10勝&20本塁打」を達成。舞台は違えど、その名を世界にとどろかせている。今回日本シリーズまで戦った疲労が考慮され、打者限定での出場となる大谷は「必要とされたところで精いっぱい頑張りたい。まずはしっかりしたスイングでボールにコンタクトしたい」と意気込んだ。

 来年3月に控えるWBCではメジャー関係者が大谷を一目見ようと大挙して押し寄せることは必至だ。今年2月のアリゾナキャンプで実戦登板した際には、既に全30球団、約70人のスカウトが大谷に熱視線を送っている。今回の強化試合は打者に専念するとはいえ、メジャーのスカウトが駆け付けることも予想され、本番前の大品評会となる。

 10日のメキシコ代表との初戦は日本シリーズでひねった右足首の影響で代打出場が有力だ。それでもフリー打撃では16スイング中5本の柵越え。バックスクリーン左に飛び込む140メートル特大弾も放ち、見学していたメキシコ代表も驚き、あっけにとられていた。

 大谷は言った。「いろいろな選手がいて、いろいろな打ち方、投げ方、取り組み方、その国の特徴がある。勉強になると思う。個人的にもレベルを上げるチャンス」。その貪欲な向上心も世界レベルである。(柳原 直之)

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