阪神、糸井獲りへ万全 高額オファー&金本監督出席&「1番・中堅」

[ 2016年11月10日 05:30 ]

高山(右)に打撃指導をする金本監督

 FA権行使を表明したオリックス・糸井の獲得を目指す阪神は9日、10日のFA宣言選手公示に備え、西宮市内の球団事務所に四藤慶一郎球団社長、高野栄一球団本部長、南信男球団顧問の編成トップ3が集結して編成会議を開いた。公示直後から糸井サイドとコンタクトを図り、交渉解禁の11日にも交渉を開始する方針を再確認したと見られる。

 取材に応じた高野球団本部長は「正式に(公示に)なっていないので」と前置きしながらも「相手もいるので誰とは言いませんけど…」と、10日明らかになるFA宣言公示選手の中に意中の人が存在することを示唆。四藤社長、南顧問ら球団首脳が一堂に会したことについても「(話し合いは)ずっとやっていること。年がら年中ね」と話し、“糸井会議”を開いたことを明かした。加えて「それはその時(交渉)に。今は控えておきます。言える時になれば、言うのが筋と思います」とも話し、すでに口説き文句を用意していることも判明した。

 準備は万端だ。条件面では3年契約以上で高額インセンティブを含む大型オファー、「1番・センター」構想に加え、西岡の男気により糸井が慣れ親しむ「背番号7」も交渉のテーブルに並べる。交渉には四藤社長、高野本部長らとともに、高知・安芸で秋季キャンプを指揮している金本監督も出席する方針だ。

 その指揮官はキャンプ地で取材に応じ、改めて「(FAについては)いつが宣言で、いつから解禁でとか、こまかいことは分からない。そこらへんはフロントにお任せしています。フロント主導で」と話すにとどめた。阪神は、10日午後3時に「糸井獲り」を表明予定。完璧な準備で、最大限の誠意を尽くし、獲得を目指す。(惟任 貴信)

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2016年11月10日のニュース