巨人 山口&森福獲り総額10億円用意!FA交渉解禁即Wアタックへ

[ 2016年11月10日 05:30 ]

DeNAの山口

 フリーエージェント(FA)権行使期間が9日で終了し、巨人は行使の手続きを取ったDeNA・山口俊投手(29)とソフトバンク・森福允彦投手(30)と交渉解禁となる、11日に交渉を行うとみられる。山口には3年総額6億、森福には2年総額4億円を用意したもようで、さらに背番号も山口にはDeNAで背負っている「11」、森福には今季限りで現役を引退した鈴木尚広外野手(38)が背負っていた「12」の提示を検討している。

 巨人は最大限の誠意をスピードと条件で示す。「チームの再建に向けた課題は多いが、中でも投手陣の整備は最優先すべきもの」と球団幹部。これまで山口と森福の本格的な調査を行い、この日までに両投手の獲得に乗り出す方針を固めた。10日の公示後、両人サイドに連絡を入れる。交渉解禁の11日には第1回交渉の場を設け、どこよりも早く獲得への熱い思いを伝える。

 条件面も準備を整えつつある。先発ローテーション入りできる投手と貴重な中継ぎ左腕がチームの懸案事項。先発の山口には3年総額6億、中継ぎの森福には2年総額4億円を用意したとみられる。いずれも複数年契約を提示することで、新天地でも働きやすい環境づくりをサポートする。

 金銭面だけではない。背番号でも心を揺さぶるつもりだ。山口にはDeNAで背負っている11の提示を検討している。巨人の11といえば平成の大エースと称され、今年1月には殿堂入りも果たした斎藤2軍監督が背負った偉大な数字だ。単に愛着のある番号という意味だけでなく、斎藤2軍監督のような大投手に成長してほしいというメッセージも込められている。

 現状では2年契約の1年目を終えたクルーズがつけているため調整が必要だ。仮に11が厳しい場合には、同じぞろ目の99も候補に挙がっている。エース菅野と同じ19を背負っている森福には今季限りで現役を引退した鈴木氏がつけていた12を用意。足のスペシャリストとして活躍し、かつて柴田勲氏も背負った球団の伝統が詰まった番号の一つだ。他には13も検討している。

 DeNA、ソフトバンクはいずれも宣言残留を認めている。権利行使の際、山口は「プロ野球選手として自分の評価を聞いてみたい」と話し、森福も「他球団にどう評価されているのかを聞いてみたい」と語った。その評価を分かりやすく伝えるために、巨人は着々と準備を進めている。

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