ゴメス吉兆2号3ラン!阪神3連勝 85年、03年、05年Vと同じ道

[ 2016年3月30日 08:30 ]

<ヤ・神1>5回1死一、二塁 ゴメスは左中ラン越え3ランを放つ

セ・リーグ 阪神6―2ヤクルト

(3月29日 神宮)
 主砲の一撃で3連勝を飾った。阪神は今季初の敵地ゲームとなったヤクルト戦(神宮)でマウロ・ゴメス内野手(31)の左中間への2号3ランなどで6―2で勝利。今季は5番に座るG砲は、通算7打点でリーグトップに立った。開幕から●○○○の星取りは、優勝した1985、03、05年と同じという吉兆となった。

 まさに館山へのKO弾だった。1点差に迫られた直後の5回1死一、二塁でゴメスのバットが高めに浮いたフォークを仕留めた。完璧にとらえた打球は神宮の夜空にアーチを描き、左中間席へ着弾。昨季2戦2敗を喫した難敵を、この回限りでマウンドから引きずり降ろし、3連勝を引き寄せた2号だった。

 「いい形でランナーが出てくれたし、積極的に行こうと思っていた。いつも『打てる球が来たらいいスイングで打ち返す』ということを意識しているけど、それができた打席だったね」

 開幕第2戦、26日の中日戦の5回2死一、二塁でも山井から左越え1号。4試合目で早くも2本目となる3ランだ。7回1死一、三塁の第3打席では中犠飛を放ち、4打数2安打4打点の大暴れ。通算7打点は、中日のビシエドを抜き早くもリーグトップに立った。

 「まだ139試合も残っているじゃないか。毎試合、毎試合チームの勝利に貢献できるように一生懸命やるだけさ」

 今季の「超変革打線」ではヘイグ、福留の後の5番を打つ。ただ、一発長打を期待される主砲という役割は変わらない。今春キャンプ中、金本監督と本塁打談議する機会があり、ふと聞いた。「現役の時は何本打ったんですか?」。05年の自己最多40発という数字を知らされ、一瞬言葉を失った。とても無理…とも思った。「そんなことはない。オレより体重が30キロ以上も重いんだから、オレより打てる」。強く背中を押された来日3年目。26、17発だった過去2年よりも力強い発進が金本監督へ向けた答えだった。

 今季初の屋外ナイターでは珍しくサングラスを着用して打席へ。「去年からやっている。よく見えるわけじゃないんだけど、寒い時期の神宮では風とかが目に入るからね」と狙いを明かした。1球への集中力を高めた結果が、初球を振り抜いた一発につながった。

 初陣黒星から高山、横田の1、2番コンビやヘイグ、ゴメスら助っ人陣の活躍で3連勝。勢いに乗せると怖い昨年王者・ヤクルトとの初対決を制したのも大きい。開幕から●○○○の星取りは、直近の3度の優勝(85、03、05年)と同じというこれ以上ない吉兆データも出ている。新人、新助っ人、主砲と、役者たちが連日躍動。新生タイガースが最高のスタートダッシュを決めた。(山添 晴治)

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2016年3月30日のニュース