阪神ドラ1高山 ポトリで決めた!球団新人初の開幕4戦連続安打

[ 2016年3月30日 05:30 ]

<ヤ・神>8回1死、高山は三塁内野安打を放つ

セ・リーグ 阪神6―2ヤクルト

(3月29日 神宮)
 簡単に足踏みする男じゃない。4打席凡退して迎えた阪神・高山の8回の第5打席。ボッテボテの三塁ゴロを内野安打とした。ドラフト制以降の新人では、球団史上初となる開幕から4試合連続安打。また新たな勲章が加わった。

 「(新記録は)良かったです。1本ヒットが出るのは自分的にも違う」

 6回の第4打席には、遊撃へ鋭い打球を放つも、今浪のグラブへ。きょうはツキがない―と思われたが、この男の強運はこんなものではない。4番手のオンドルセクと対峙した8回1死無走者で、カウント1―1から144キロの低めカットボールを当てただけの力ないスイング。しかし、これがホームベース上でワンバウンドして高く跳ね上がると、悠々と一塁に到達した。

 「個人的には試合の中で、1本出たことがトータル的に嬉しい。試合にも勝てて良かった」

 前日28日に金本監督から求められた泥臭さを体現するかのような一打に胸を張った。アマチュア時代には経験が少ない屋外球場でのナイターにも「やりにくさはなかったです」と心強い。

 快音を重ねるごとに、相手からのマークも厳しくなる。「これからは配球も含めて、もっと攻められてくる。それを乗り越えたい。守備だけじゃなくて、攻め方も考えたい」。どこが相手だろうと、自身のスイングを続けるのみ。そしてきょう30日、慣れ親しんだ神宮で、さらなる記録更新を狙う。(久林 幸平)

 ≪ドラフト新人の最長は6≫高山(神)が8回に三塁内野安打でこの日初安打。開幕戦からの連続試合安打を4とし、ドラフト制以降のチーム新人では01年の沖原を抜いて単独最長となった。なおドラフト新人の最長は81年原辰徳(巨)、01年佐藤友亮(西)の開幕6試合。

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2016年3月30日のニュース