中日・八木　３勝目も“鯉だけキラー”返上だ！次は他球団から

＜中・広＞最後を締めた田島（左）から満面の笑みでウイニングボールを受け取る八木

セ・リーグ 中日３－１広島

（8月18日 ナゴヤＤ）
　「鯉だけキラー」の本領発揮だ。今季、広島戦で抜群の相性を誇る八木が６回２／３を５安打１失点の力投。このカードに初登板した４月４日の対戦（ナゴヤドーム）に続いて黒田に投げ勝ち、３勝目を飾った。

　「相手が黒田さんだったんで２点以上取られたらキツイと思っていた。相手も嫌がっていたと感じたし、低めに丁寧に投げればある程度ゲームはつくれると思った」

　相手右腕は右手に打球を受けるアクシデントがあったとはいえ、これで黒田に２戦２勝。今季の３勝の全てが広島戦で、対戦防御率は驚異の０・６０だ。この日は夏休み中とあって愛妻と４男１女の大家族が、初めて全員揃ってナゴヤドームで応援。昨オフ、オリックスを戦力外になった後も、心のよりどころとなった「陰で支えてくれる最高のサポーター」という妻子の前で、格好良いヒーローとなった。

　広島戦以外は５試合で０勝４敗、防御率１１・３４という対照的な結果になっているが、この投球なら他チームにも通用するはず。「鯉だけキラー」はもう返上していい。
　（山添　晴治）