黒田 手で打球阻止、覚悟語る「手が出なくなったら、野球やめる」

[ 2015年8月19日 15:35 ]

<中・広>初回2死一塁、平田の強烈な打球を右手に受ける黒田

 18日の中日戦(ナゴヤドーム)で右手のひらに打球を当て、日本復帰後最短となる4回で降板した広島・黒田博樹投手(40)が19日、改めてマウンドに立つことへの「覚悟」を口にした。

 平田の打球に対して、利き手の右手を反射的に伸ばしたことについて「チームに迷惑をかけているというのは分かっているので、難しいのですが…」と前置きしたうえで「あれに手が出なくなったら、野球をやめる時。何で手を出すんだと怒られることも多いけど、それが自分の野球のスタイル。それでここまで勝ってきた」と表情を引き締めた。

 一夜明け、右手の状態に関しては「当たった訳だから、痛いことは痛いんだけど」と苦笑い。それでも病院に行く予定はなく、早朝に名古屋市内のチーム宿舎を出発。「投げてみないと分からないこともある」とし、マツダスタジアムで約50メートルのキャッチボールなど練習を行った。登板後の状態次第では中4日で23日の巨人戦(マツダ)に向かう可能性もあるが「それは日々、話し合いながら」と話すにとどめた。

 マウンド上で男気を示した右腕は「自分で手を出した以上、自分に責任がある」とした。勝負の終盤戦に向け、ローテの狂いなどチームに悪影響は与えられない。強い責任感を胸に、次回登板に向けて調整する。

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2015年8月19日のニュース