村田 5年目で待望メジャーデビュー 3Aで13勝、9月再昇格待つ

[ 2015年8月19日 12:00 ]

インディアンス傘下3Aコロンバスの村田

マイナーで奮闘する日本選手たち

 インディアンス傘下3Aコロンバスの村田透投手(30)は、渡米5年目にして待望のメジャーデビュー。6月28日のオリオールズ戦に先発し、3回1/3を5失点で敗戦投手となったが、テリー・フランコナ監督は「多くのマイナーの選手に勇気を与える偉業」と話した。ただ村田にも自負があった。笑顔の中にも「僕ができたからといって、誰でもできると思ってほしくない」と言い切った。

 翌日に降格。再び3Aのエースとして投げ、17日(日本時間18日)のシャーロット戦では5回1/3を投げて3失点で13勝目(4敗)を挙げた。7月8日から8戦8勝だ。

 昨年までは1A~3Aを行き来し、マイナー特有の「ファントムDL(架空の故障者リスト)」も多かった。選手は常に上から降格し、下から昇格してくる。多額の契約金を得た有望株ではない村田は登録枠の関係でチームが移ったり、ケガをしていなくても7日間のDLに入れられる。5年間そこを耐えて首脳陣に貪欲にアピールしてきた。イ軍はプレーオフ進出が絶望的。9月はマイナー選手が多数呼ばれそうで、再昇格を待つ。

 冨田のことは気に掛けていて、選手の出入りが激しい1Aは「戦場だと思う」という。「僕もクビになる可能性は日々あったが、他球団のスカウトも見ている。他に29球団あると開き直っていた」と当時の心境を語った。 (奥田秀樹通信員)

 ≪ヤンキース傘下ルーキーLの加藤は復調気配≫13年ドラフトでヤンキースから2巡目指名された加藤豪将内野手(20)は、現在1Aの下にあたるルーキーリーグのプラスキに所属。16日のバーリントン戦で今季4号ソロを放ち、現在打率.288、4本塁打、18打点と復調気配だ。開幕は1Aチャールストンで迎えたが、打率.161と不振で5月下旬に再調整のため延長キャンプへ送られた。「メジャーに近付くことが今年の目標」と臨んだシーズンで、スランプ脱出への手掛かりはつかみつつある。

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2015年8月19日のニュース