楽天ドラ1安楽「20年現役やる」プロでは投げ過ぎず肩、肘徹底ケア

[ 2015年1月13日 05:30 ]

笑顔でシャトルランをこなす安楽

 プロでは投げ込みません!楽天の新人合同自主トレが12日、コボスタ宮城の室内練習場でスタート。ドラフト1位の安楽智大投手(18)が、投げ過ぎによる故障のリスクに言及した。済美(愛媛)のエースとして臨んだ13年春のセンバツで772球。米国などでも球数制限の議論を呼んだ右腕は、プロ入り後のブルペンでは球数よりも感覚を重視する方針を明かした。

 長く現役を続けたい。そのためにも、プロでは球数より感覚を重視する。それが、安楽の「結論」だった。新たなステージへ足を踏み入れたドラフト1位ルーキーは「肩、肘は消耗品。高校ではあえて投げ込んでいたのもある。これからは20年現役をやるつもりなので投げ過ぎないようにする」と言い切った。

 13年春だった。準優勝したセンバツで5試合で計772球を投じ、同年秋に右肘を故障。投球数をめぐって米国の人気スポーツ雑誌「ESPNマガジン」で特集記事が組まれるなど球数制限をめぐる議論のきっかけとなった。その張本人が「投げ込みは必要ない」と断言した理由は鍛錬の裏付けがあったからだ。多い時には1日に200球。夏場の追い込み時期は5日連続で150球以上、投げ込んだこともある。練習量を自信につなげた。

 この日行われた恒例のシャトルラン。104本は新人9選手中、6番目だった。高卒新人3人の中では最下位。それでも「投げる体力と走る体力は違う。投げる持久力には自信を持っている」と胸を張った。

 だからといって慢心はしない。「この時期はどれだけ感覚をつかむかが大事。アマチュアよりボールが滑る感覚がある。投げ込みは必要ないが、感覚が大切になる」。プロのボールに早く慣れるため、感覚重視でブルペン入りする。

 「ブルペンは嫌い。バッターがいないと気持ちが入らない」と公言する。最速157キロを誇る剛腕もブルペンでは140キロ以上を記録したことがなく、練習試合でも150キロは出ないという。「1軍で活躍するようになれば、毎日が一発勝負。アドレナリンが全開になる」。大舞台でこそ実力を発揮する。エースにふさわしい強心臓を持った男であることを、あらためて示した。

 ▽安楽の772球 安楽は済美2年春のセンバツに出場。2回戦の広陵(広島)戦で最速152キロをマークし、延長13回232球を投げきった。その後も準決勝まで4試合連続完投。しかし浦和学院(埼玉)との決勝は6回9失点で降板。5試合で計772球を投げた。その球数の多さが米国でも話題となり野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は「米国では16歳の投手は232球は1カ月でも投げない。肩が心配だ」などと報道した。昨年11月にはMLBと米国野球連盟が、18歳以下のアマチュア投手を対象にした故障防止のためのガイドラインを発表。1日の投球数などの指標を示した。

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