父は甲子園で伊東監督と対戦 ドラ1中村 親子2代の夢かなえた

[ 2015年1月13日 11:05 ]

ロッテのドラフト1位・中村

 運命の導きだったのかもしれない。走攻守そろった大型内野手と評価が高いロッテのドラフト1位・中村奨吾内野手(22)は天理(奈良)から早大のエリートコースを歩んだ。父・優仁さん(51)も天理OB。2年の80年夏に甲子園に出場しているが、実は3回戦で伊東勤(現ロッテ監督)を擁した熊本工と対戦していた。伊東監督は述懐する。「俺は捕手だったから天理の選手は分析したけど、確かに2年生で中村という外野手がいたんだよ」。34年後。対戦相手の息子をドラフト1位指名したことには、「凄い縁」と目を細めた。

 優仁さんは社会人の強豪・電電近畿(現NTT西日本)に進みプロを目指したが、その夢はかなわなかった。父の影響で野球を始めた中村もプロの世界に強い憧れを抱いていたという。「高卒でプロに行きたかったけど、高校の監督と父の勧めで大学進学を決めました」。早大で着実に力をつけ、親子2代の悲願を達成。優仁さんも「こんな縁もあるんだなとあらためて感じた。私の夢を奨吾がかなえてくれた」と感無量の様子だ。

 性格はとにかく真面目。高校、大学では誰よりも練習し、指導者やチームメートの信頼も厚かった。堅守と俊足が武器だが、目指しているのは「打てる内野手」だ。「高いレベルでバランスがとれた選手になりたい。特に打撃を伸ばしたい。ずっと井口さんに憧れていたので」

 同期入団では2位指名の田中(京大)が話題を独占。それでも焦りはない。「友人からは“全然話題になってないね”って言われます。でも、それは仕方ない。田中は田中で大変そうですし。僕はマイペースで頑張ります」。控えめながらもぐっと表情を引き締めた姿に、揺るぎない決意が垣間見えた。

 ◆中村 奨吾(なかむら・しょうご)1992年(平4)5月28日、兵庫県生まれの22歳。小学2年から「三田リトル」で野球を始める。天理(奈良)では1年秋から外野手としてベンチ入り。2年夏に「3番・中堅」で甲子園に出場し、2回戦敗退。3年春と夏にも甲子園出場。早大に進学し、1年秋からリーグ戦に出場し、2年から二塁手に転向した。4年時には主将。13、14年に大学日本代表に選出。好きな言葉は「挑戦」。遠投115メートル。50メートル走は6秒0。1メートル80、79キロ。右投げ右打ち。

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