数百万円ポン!森 漁師の父に贈った絆の「宝船」

[ 2014年10月3日 05:30 ]

父に贈った「唯斗丸」の写真を手にする森

 歓喜のソフトバンクナインの秘蔵ショットをスポニチで大公開。優勝の裏で各選手の心の支えになったものなどを一挙紹介する。

 新人ながら中継ぎでフル回転した森の故障知らずの体は海の上でつくられた。父・勝美さん(46)は徳島県海陽町で主に伊勢エビ漁を営む漁師。幼少期から船に乗り、漁を手伝った。「バランス感覚が良くて、海に落ちる心配がなかった」と勝美さんは振り返る。

 昨年ドラフト2位で入団が決まると、両親に「今までお世話になったので」と、契約金の一部で数百万円する「唯斗丸」を贈った。以前の船より大きさは倍以上の約3トン。速さも13ノット(時速約24キロ)から29ノット(同約53キロ)にスピードアップ。最盛期を迎えている伊勢エビ漁で大活躍している。

 大車輪の働きで3年ぶりのリーグ優勝に貢献。「もっともっと活躍して親孝行したい」。見据える先は、日本一。漁師の子に生まれた異色のルーキーは、チャンピオンフラッグが大漁旗のようになびく日まで投げ続ける。

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2014年10月3日のニュース