グラブに亡き父の名前…中田 父「治英」さんと戦った11勝

[ 2014年10月3日 05:30 ]

亡き父・治英さんの名前をグラブに入れて投げ続けている中田

 歓喜のソフトバンクナインの秘蔵ショットをスポニチで大公開。優勝の裏で各選手の心の支えになったものなどを一挙紹介する。

 中日からFA移籍1年目の右腕のグラブには「治英」の刺しゅうがある。「“これ何?”とよく、聞かれます。亡くなった時から入れている父の名前です」。07年開幕前、56歳でその生涯を閉じた父・治英(はるひで)さん。小中学校ではチームのコーチ、高校、大学、プロ入り後も練習試合から公式戦までほぼ、ネット裏で見守ってくれた。「野球を見ることが好きだった。僕もコーチをしてもらうことは楽しかった」。週1度、北九州市内にある自宅へ帰っては、仏壇にウイニングボールを置き、線香を上げる。父とともに上がったマウンド。2桁勝利は父が死去した07年以来、7年ぶりの復活劇だった。

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2014年10月3日のニュース