菅野 今季絶望も 腰に違和感…CSへ日本一奪回へ大ピンチ

[ 2014年10月3日 05:30 ]

<ヤ・巨24>2回2死から中村に左前打を打たれたところで菅野(右から2人目)の元に集まる巨人ナイン。川口コーチ(同5人目)が状態を確認する

セ・リーグ 巨人9-1ヤクルト

(10月2日 神宮)
日本一奪回を目指す巨人に激震が走った。チームトップの12勝を挙げている菅野智之投手(24)が2日のヤクルト戦に先発したが、腰に違和感を訴え2回で緊急降板した。3日に都内の病院で精密検査を受け出場選手登録を抹消される。

 複数の関係者によれば、15日からのCSファイナルステージ(東京ドーム)での登板は絶望的で勝ち進んだ場合の日本シリーズも極めて厳しい状況だという。

 試合途中に三塁ベンチ裏のクラブハウスへと引き揚げた右腕に代わり、原監督が状況を説明。「投げない方がいいだろうというところですね。順当にいけばそう(抹消)だろうね」と、症状の深刻さをうかがわせた。

 異変が見られたのは2回。投球練習を終えた右腕の元に阿部が向かった。「無理するところではないよ」と体調を気遣った。そのまま登板を続けたが、2死から連打を許し、今度は川口投手総合コーチも駆け寄った。

 2回は140キロを超えたのは1球のみ。防御率、最多勝、勝率の3冠を懸けた登板だったが、2回を3安打無失点、38球での降板となった。右手中指の腱の炎症で戦列を離れていた8月下旬にも腰に違和感を訴えたが、その時は6日後にブルペン投球を再開していた。だが、短期間に2度発症したことで癖になっていることも考えられる。川口投手総合コーチは「きょうのきょうでは(判断は)ね。あすの様子を見て決めないといけない」と話した。今後については、3日の診断を受けて判断する。

 防御率は2・33となり、プロ2年目で初のタイトルは決定的となった。しかし、「チームのために勝利に貢献したい」と繰り返し、身を粉にしてきた右腕の離脱は、チームにとっては痛手すぎる。

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