オリックス 宮古島撤退 22年の歴史に幕…来春キャンプ宮崎に移転

[ 2014年8月26日 05:30 ]

 オリックスが25日、春季キャンプ地として93年から使用してきた沖縄県宮古島を撤退し、来春から宮崎県宮崎市清武町の「総合運動公園SOKKENスタジアム」に移転することを発表した。仰木彬監督が愛し、イチローも育った宮古島での22年の歴史が幕を閉じた。

 大阪市内で会見を行った瀬戸山隆三球団本部長は移転理由として、対外試合での日程調整、関西圏のファンが来やすい、宮崎の熱心な誘致…などの点を挙げたが、最大の理由は施設面の充実ぶりだ。「宮古島は施設やグラウンドが、他と比べても見劣りする。ここ数年、要望は出してきたが、希望通りには行かなかった」と説明。3月ごろから他候補地の調査を開始した。7月中旬に宮崎市から正式にオファーが届き、移転を決断した。

 SOKKENスタジアムは、両翼100メートル、中堅122メートルで内外野5500席。選手ロッカーも完備されるなど「18億円で改修したと聞いた」(同本部長)という。来秋には第2球場やブルペンなどが完成予定。2軍は引き続き、宮古島で来春もキャンプを送るが、「来春にじっくり検討したい」と将来的な2軍の宮崎移転も考えている。

 予定では、2月20日過ぎまでキャンプを送り、その後宮崎でプレシーズンマッチに参戦。沖縄へは渡らずに、2次キャンプ地の高知へ移動する。新天地で鍛錬し、新しい黄金時代を築いていく。

 ▼オリックス・西名弘明球団社長 森脇監督はソフトバンクや巨人に(首脳陣で)いたとき、宮崎でやっている。いい場所だと思う。

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2014年8月26日のニュース