大谷 3位死守へ解禁!ソフトB戦初戦は投手で先発→3戦目DH

[ 2014年8月26日 05:30 ]

キャッチボールを行う大谷

 日本ハム・大谷が投げて、打って、首位のソフトバンクにリベンジする。栗山監督は、26日の同カード初戦に先発する大谷を、28日の3戦目でDH起用することについて「今の状況ではゼロではない。勝負はかける」と明かし、今季初の「同一カード二刀流」の可能性を示唆した。

 ついに禁を破る。投手に軸足を置く今季、首脳陣は故障のリスクを考慮し、登板カードは投手調整に専念させ、昨年3度あった「同一カード二刀流」を封印してきた。目立ったのは、DH制が採用されないパ・リーグ本拠地での交流戦で「7番・投手」が3度あっただけだ。だがシーズン終盤に突入し、チームにとってCSに出場できる「3位死守」が至上命令。前回8~10日の3連戦で3連敗を喫し、今季5勝12敗のソフトバンク相手に、投打のキーマンをフル回転させて勝ちにいく。

 大谷も望むところ。ソフトバンクとは3日と10日に続けて対戦し、プロ入り後初の連敗を喫した相手だからだ。「まず初戦を取れるように頑張りたい。しっかり試合をつくっていきたい」。前回17日西武戦(西武ドーム)では自己ワーストの8四球を与え、自己最多の149球を費やした。疲労を考慮され、中8日と間隔を空けてもらっただけに「疲れはありません」と力強く、札幌市内の室内練習場では強めのキャッチボールで30球を投げた。後半戦は一度も勝っておらず、自身初の2桁勝利に足踏みが続いている。10勝を手にし、2日後にはバットで貢献する。

 ≪過去に3戦実現≫大谷は新人だった昨年、投手として先発した同一カードに、野手としても出場したケースが3度あった。さらに、6月18日の広島戦(マツダ)では「5番・投手」で本格的な二刀流デビューを果たし、降板後には右翼の守備にも就いた。8月18日のソフトバンク戦(帯広)では「5番・右翼」で先発し、8回に救援登板。「リアル二刀流」はこの2試合だった。

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2014年8月26日のニュース