マエケン7勝目 球宴逆転1位御礼「まゆゆばりのまくりですね」

[ 2014年6月28日 05:30 ]

<D・広>7回無失点で7勝目を挙げた前田健

セ・リーグ 広島6-0DeNA

(6月27日 横浜)
 交流戦を終えたプロ野球は27日、セ、パ両リーグの5試合が行われ、同一リーグ同士の対戦が再開した。広島・前田健太投手(26)はDeNA戦に先発。7回を3安打、9奪三振で無失点に抑え、7勝目を挙げた。エースの快投でチームは9連敗後に6連勝。前田健は同日に発表されたオールスター戦のファン投票最終結果で、セ・リーグ先発投手部門で大逆転で1位に選出され、御礼の白星ともなった。

 最下位に沈んだ交流戦からの巻き返しを期すリーグ戦の再開初戦で、前田健がチームに6連勝をもたらした。そして、そのエースが試合後、真っ先に感謝の言葉を向けたのが、今月7日のAKB48第6回総選挙で悲願の1位に輝いた「まゆゆ」こと渡辺麻友だった。

 「僕はずっと2位だったんですけど、AKBの総選挙を見ていてまゆゆが2位から盛り返したので、それに勇気をもらいました。今年は危ないなと思っていたけど、まゆゆばりのまくりですね」

 この日は球宴のファン投票で、同僚のルーキー大瀬良を逆転して選出された。「ファン投票で選ばれるのが一番うれしい。MVPを獲れるように頑張りたい」。さらに球団史上最多となる8選手が選出されたことについて「守っているのがみんなカープの選手だと、ちょっと面白くないかな」と苦笑いしつつ「たくさんの選手が選ばれるのはうれしい」と力を込めた。

 今季0勝4敗と苦しんできた敵地でのジンクスを振り払っての7勝目。初対戦のグリエルを完全に封じ込めた。「身体能力が高く、アベレージを残すタイプ」と警戒していた右打者に対し、第1打席は初球速球のあとスライダーを3球続け空振り三振に打ち取った。第2打席は一転、速球を3球続けてからのスライダーでまたしても空振り三振を奪った。3度目の対戦は6回2死三塁で三たびスライダーで攻め、1球で二飛に仕留めた。自慢の決め球で、DeNAに加わった強打者に仕事をさせなかった。

 「最高です!交流戦が終わって1試合目で何とかチームを勝利に導こうと必死に投げた」。首位・巨人に2ゲーム差とし、次は中5日で7月3日の巨人戦(マツダ)に先発する。今季は右肘や左脇腹の張りに悩まされてきたが、夏がすぐそこに近づく中、ようやく元気な姿を見せ始めた。

 ▼広島・野村監督(快勝に)素晴らしいゲームだった。マエケンは完璧ではないが、0点だから文句は付けられない。

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