福留　発奮マルチ「気合じゃないけど新たな気持ちで」

＜神・中＞１２回無死、福留は右前打を放ってマルチ安打

セ・リーグ 阪神２－２中日

（6月27日 甲子園）
　不振のため１０日に登録抹消され、２軍調整を続けていた阪神・福留がこの日、西岡とともに甲子園のグラウンドへ帰ってきた。７日のオリックス戦（甲子園）以来２０日ぶりとなった１軍の舞台。そのバットには、本来の「技」と「力」が宿っていた。

　「僕自身もファームから上がってきて（初）のゲーム。気合じゃないけど、新たな気持ちでやりました。（この日の結果は）そんなに考えすぎないように。また明日しっかりとやれたら」。矜持（きょうじ）を示した。先頭で迎えた７回。初球からセーフティーバントを企図するなど、勝利への執念がプレーに垣間見えた。その打席で５月３１日の日本ハム戦（札幌ドーム）以来の安打となる左前打を放つと、同じく先頭で迎えた延長１２回にも右前打。５月１日の広島戦（甲子園）以来５７日ぶりとなるマルチ安打を記録し、再発進した。