大瀬良にエースのDNA 佐々岡、マエケン…ブルペンでカーブ重視調整

[ 2014年1月23日 08:55 ]

3度目のブルペン入りした広島ドラフト1位・大瀬良

 黄金ルーキーにエースのDNAがあることが判明した。広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22=九州共立大)が22日、大野練習場での合同自主トレで3度目のブルペン入り。捕手を立たせて投げた全50球のうち、15球をカーブに費やす独自の調整法を初披露した。

 「体全体を使って、肘をしならせないと、曲がってくれない変化球。カーブの後にストレートを投げると走るんです」

 ブルペンでのカーブ重視は、佐々岡真司(現スポニチ本紙評論家)や前田健といった歴代エースや、野村が自身のフォームチェックなどの際に用いる調整法。大瀬良は日米大学野球選手権代表に選ばれた大学2年時に、これを東海大・菅野(現巨人)から教わったという。

 「菅野さんから“緩急にもなるし、絶対使った方がいい”と。自分に合う調整法だと思います」

 以来、以前からの持ち球でも投球頻度の少なかったカーブを、多投するようになったという。この日のブルペンではチェンジアップ、カットボール、スライダーなどの変化球もひと通り投げた。

 「カーブは指にかかったし、初めて投げたチェンジアップも思ったよりいい所から落ちた。全体的によかったです」

 18日の”初投げ”から20、22日と段階を踏む右腕。「次のクール(24日~)は球数を少しずつ増やしていきたい。捕手を座らせるのは下地をつくってから」。将来のエース候補、その調整に狂いはない。

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