ヤンキース、マー君との契約発表!総額&単年とも日本人史上最高

[ 2014年1月23日 04:30 ]

 米大リーグ、ヤンキースは22日、プロ野球楽天から新ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指していた田中将大投手(25)と7年契約を結んだと発表した。AP通信などによると、総額1億5500万ドル(約161億円)の大型契約。

 田中は昨季、無傷の24勝でプロ野球史上初の無敗での最多勝に輝く一方で、日本シリーズも含めた登板過多を懸念する声もあった。ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は「不安は否定しない。だが、彼の年齢と才能、スカウトの報告から、リスクを負ってでも獲得すべき選手だと判断した」と電話での記者会見で期待を込めた。

 田中は日本時間23日午前9時ごろに仙台市の楽天球団事務所を訪れ、その後室内練習場で体を動かした。同日午後、楽天Koboスタジアム宮城で記者会見する。

 年俸は6年目までが2200万ドル(約23億円)、7年目が2300万ドルで、総額でも単年でも日本選手史上最高となった。これまでの最高はイチロー外野手がマリナーズと結んだ2008年からの5年契約で、契約金を含め総額9千万ドル、年平均1800万ドルだった。契約には田中が希望すれば、4年目終了時にフリーエージェントとなれる条項が含まれる。

 このほか、3万5千ドルの引っ越し費用、年間10万ドルの家賃、8万5千ドルの通訳への給料、日米間のファーストクラスの航空券4往復分(本人の分を除く)などの諸経費も支給される。

 契約が完了したことで、新ポスティング制度に基づき2000万ドル(約21億円)の譲渡金がヤンキースから楽天に支払われる。ヤンキースには現在イチローと黒田博樹投手が在籍。かつては松井秀喜外野手が活躍した。

 田中はプロ7年目の昨季、24勝0敗1セーブ、防御率1・27で、史上初めて無敗で最多勝を獲得。創設9年目のチームを初のパ・リーグ優勝と日本一に導いた。

 自由に海外の球団に移籍できるFAの資格条件を満たしていないため、球団の同意を得て新ポスティング制度での大リーグ移籍を目指していた。(共同)

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2014年1月23日のニュース