虎新助っ人ゴメスは「ツボに入ったら凄い」元同僚のレ軍・田沢太鼓判

[ 2014年1月23日 07:45 ]

レッドソックス時代、田沢と同僚だったマウロ・ゴメス

 セットアッパーとして昨年のワールドシリーズ制覇に貢献したレッドソックス・田沢純一投手(27)がスポニチ本紙を通じ、阪神に新加入したマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)へ熱烈エールを送った。2012年にはレッドソックス傘下3Aでチームメートだった2人。今や世界一チームで勝利の方程式を担う田沢は、日本へと渡る元同僚を「ツボに入ったら凄い」と評した。

 虎党にとってみれば、「世界一」のセットアッパーからの「お墨付き」は何よりも心強い。田沢が滑らかな口調でゴメスについて語り出した。その行間からは、愛情すら読み取れるほどだ。

 田沢 (ゴメスは)いい選手だと思いますよ。パワーヒッターでツボに入ったら凄い。3Aでは毎年25~30本近い本塁打を打っていましたからね。性格は明るいですし、いいヤツ。仲良くなってからは、たまにいじってきたりしましたからね。

 ゴメスとは2年前の12年、レッドソックス傘下3Aでチームメートとして戦った仲。実力のほどを最も間近で見てきた“証人”とも言えよう。だからこそ、その言葉には重みが備わる。

 その12年こそ、ゴメスが本領を発揮したシーズンだった。100試合出場、打率・310、24本塁打、74打点。インターナショナルリーグのMVPに輝いた。チームでセットアッパー、クローザーを務めていた田沢にとっても頼もしいこと、この上ない主砲だったに違いない。今や世界一チームのセットアッパーを務める右腕が認める実力。掛け値なしで、本物だ。

 田沢 日本の環境に慣れるのは大丈夫だと思いますが、ヒスパニック系(スペイン語圏)の人がチームにいれば彼も落ち着くのではないでしょうか。課題はどれだけ日本人投手の変化球に対応できるか、どれだけ打率が残せるか、だと思います。

 証言だけではない。かつての戦友への、提言も忘れない。自らもアマチュアまでとはいえ、日本で社会人野球までのレベルを経験。日本野球の特徴は把握している。特に「ベースボール」と「野球」の間で最も異なる点は投手の攻め方と見る。多彩な変化球を操る日本の投手に、いかに対応するか。そこに、ゴメスの成功の秘訣を見いだす。

 当のゴメスは夫人の出産に立ち会うため、キャンプへの合流が遅れることが予想されている。ただ、この日までに球団に入った情報によると、遅くとも第2クール初日からは、チームに合流できる見通し。田沢のエールに応える活躍を、期待したいところだ。

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