松井 4回8K大学生斬り!ノーヒッター継投呼んだ

[ 2013年8月27日 06:00 ]

<日本代表・関大>1回2死、西田を空振り三振に斬りほえる松井

練習試合 高校日本代表5―0関大

(8月26日 大阪ガス)
 第26回IBAF18Uワールドカップ(30日~9月8日、台湾・台中)に参加する高校日本代表が26日、兵庫県西宮市内で関大と初の練習試合を行い、5―0で快勝した。先発した桐光学園・松井裕樹投手(3年)は4回を無安打無失点、8奪三振。日米12球団40人のスカウトの前で圧巻の投球を披露し、カナダとの30日開幕戦先発に向けて万全をアピールした。投手陣は瀬戸内・山岡泰輔(3年)、岩国商・高橋由弥(3年)、済美・安楽智大(2年)のリレーで関大を無安打に封じた。

 1、2年主体の関大とはいえ、格の違いは歴然だった。初回、松井は永岡を外角直球で空振り三振に斬ると、上戸も直球、西田尚はスライダーで空振り三振。2回の先頭・平岡からも三振を奪い、初めてバットにボールが当たったのは5番・大西晃に投じた6球目のファウルだった。

 「このチームの記念すべき初戦でうまくゲームをつくれた。森のリードがすごく良かった。実戦感覚を研ぎ澄ます中で、打者にうまく投げることができました」

 初球から24球目までバットにすら当てさせない内容で、4回無安打無失点。最速147キロを計測し8奪三振、四球で許した唯一の走者もけん制で殺した。7月25日、神奈川大会準々決勝で横浜に2―3と逆転負けを喫し、甲子園出場を逃した。だが、その後も後輩を相手にシート打撃に登板するなど、パワーアップに取り組んできた。

 国際大会は金属でなく木製バットを使用するとあって、小さく曲がるカットボールにも取り組んだ。この日は新球を見せなかったが、代わりに32日ぶりのマウンドで右打者専用だったチェンジアップを左打者に試した。2回だ。湯浅に1ボール2ストライクから内角低めのチェンジアップで空振りを奪った。湯浅も「直球とまったく同じ軌道でタイミングが合わなかった」とうなった。

 山岡、高橋由、安楽も続いた。終わってみれば、4投手によるノーヒットノーラン継投。そんな厚みのある投手陣の中でも、西谷浩一監督は「松井が軸」と話す。順調ならば5イニングを目安に初戦(カナダ)→3戦目(台湾)→5戦目(チェコ)の登板が有力だ。松井も「継投でいくと言われている。いい投手が後ろにいるので最初から飛ばせる」とフル回転を誓う。

 宿舎では森友哉(大阪桐蔭)、飯田(常総学院)と同部屋で、川の字になって寝ている。人気アニメの「ワンピース」を見て結束も深めた。松井は「自分はルフィが好き」と笑った。主人公ルフィは海賊王を目指し、何よりも仲間を大切にするリーダーだ。「桐光学園を代表して来ている」。松井は世界一を目指し、ジャパンの大黒柱となる。

 ▽18Uワールドカップ 国際野球連盟(IBAF)が主催する16歳から18歳の選手で争われる国際大会。旧称はAAA世界野球選手権。昨年は韓国で行われ、日本は藤浪(大阪桐蔭、現阪神)、大谷(花巻東、現日本ハム)らを軸に、1次ラウンドは4勝1敗。2次ラウンドは米国、コロンビアに敗戦。5、6位決定戦でも韓国に0―3で敗れ、6位に終わった。 

 ◇練習試合(26日・大阪ガス)
関大
 000 000 000─0
 310 010 000─5
高校日本代表

 (関)石田、江口、五味―響
 (高)松井、山岡、高橋由、安楽―森友
 [本]園部(高)
 ※特別ルール

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