小学生にも薬物教育 大リーグ全球場で開催

[ 2013年8月27日 09:53 ]

米大リーグが大物選手の薬物違反で揺れる中、薬物についての教育を受ける子どもたち

 米大リーグが大物選手の薬物違反で揺れる中、米球界では対象を小学生にまで広げた薬物についての教育が行われている。青少年のドーピング問題に取り組むテイラー・ホートン財団は大リーグと提携して全30球団の本拠地を回り、小中学生に筋肉増強剤の副作用や、薬物使用が生む倫理的な問題などを説明する。

 17日には同基金のブライアン・パーカー氏がデトロイトのコメリカ・パークで、分かりやすい言葉を使って約80人の子どもに話しかけた。参加した11歳の少年は「ステロイドはどのようなものかよく分かった。僕は使いません」と言い切った。

 パーカー氏は「米国の10代のうち、100万人もがステロイドを使用しているというデータがある。インターネットで薬物を手に入れることができる。薬物を見たことがない小学生のうちに教育したい」と言う。

 高校生選手へのドーピング検査は費用の問題などから十分に行われていない。コスト面からも、教育によって薬物汚染を食い止めたいという考えがある。

 禁止薬物に関する早期教育は今後も広まりそうだ。AP通信によると、リトルリーグではインターネットを利用し、来年から薬物に関する教育プログラムを指導者と保護者に提供する予定だという。(共同)

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2013年8月27日のニュース