ノムさん「また同学年の選手が亡くなった。寂しいかぎりだ」

[ 2013年8月27日 06:00 ]

07年7月、当時楽天の野村克也監督(右)と談笑する評論家の土橋正幸氏
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土橋正幸氏死去

 【土橋さんを悼む】

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長 オールスターでの初ホームランが土橋さんからでした。普段の対戦はありませんでしたが、江戸っ子らしい小気味よいピッチングが印象的です。心よりご冥福をお祈りいたします。

 ▼野村克也氏(南海時代に対戦し)せっかちで“ちぎっては投げ、ちぎっては投げ”の投球スタイルで、田舎育ちでのんびりしていた私は自分のペースで打てず、相性がよくなかった。また同学年の選手が亡くなった。寂しいかぎりだ。

 ▼日本ハム・栗山監督 今年の春先にお電話をいただいた時は以前とお変わりなく、突然の訃報に驚いています。入団2年目に初めてスタメンで使ってくださったのが土橋監督で、それを伝えられた時のことは今も忘れません。プロ野球は戦いなんだ、男の勝負なんだということを学ばせていただきました。

 ▼DeNA・中畑監督 豪快な印象だが、実際にお会いすると非情に繊細でわれわれのような後輩にも気遣いをしてくださる、とても優しい方だった。私が監督就任したときも、「おまえは向いているから頑張れ」と声をかけてくださった。

 ▼ヤクルト小川監督 突然のことでびっくりしている。土橋さんの野球に対しての厳しい姿勢や、攻守交代の全力疾走は今の指導の基本となっている。

 ▼広澤克実氏(スポニチ本紙評論家)土橋さんのヤクルト監督1年目が、私のプロ1年目でした。当時は5位と6位ばかりでちょうどチームの過渡期にあり、新人の私を起用するにも多くの反対意見があったと聞きます。その土橋さんの期待に応えようと必死に練習したのを思い出します。チャキチャキの江戸っ子気質の方。本当にお世話になった方です。

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2013年8月27日のニュース