マエケン 1球に泣く 坂本に被弾「1―0でいかないと」

[ 2013年4月1日 06:00 ]

<巨・広>7回無死、坂本に同点ソロ本塁打を打たれ、悔しそうな表情の広島・前田健

セ・リーグ 広島2―3巨人

(3月31日 東京D)
 広島の前田健が、8回5安打1失点と好投しながら、1球に泣いた。1―0の7回。侍ジャパンの同僚だった先頭・坂本に、左中間へ同点弾を運ばれた。スライダーが真ん中高めに甘く入る痛恨の一球だった。

 「きょうの展開で勝つなら1―0。本塁打で追いつかれる展開はよくない。先制点をもらったので、最後まで1―0でいかないといけない」

 3年連続で務めていた開幕投手をバリントンに譲り、第3戦での今季初登板は内海との「侍対決」となった。最速147キロの直球と110キロ台のカーブで緩急をつけ、6回まで2安打無失点。三塁さえ踏ませなかった。しかし中盤以降、WBCの影響がジワリと表れた。「最近は5回くらいしか投げていなかったので、疲れていた。6回以降はスライダーが内に入った」。WBCでは準決勝のプエルトリコ戦で投げた80球が最多。坂本に浴びた同点弾は88球目だった。

 結局、延長11回の末にサヨナラ負け。「接戦でも負けは負け。アマじゃなく、プロなんだから勝たないといけない。苦手意識を持たないようにしないと」。東京ドームで1分けを挟み10連敗というチームの現状に、エースは危機感を募らせた。

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2013年4月1日のニュース