まさかこんな話になるとは…“ゴジパパ”昌雄さん「身に余る光栄」

[ 2013年4月1日 19:26 ]

 「身に余る光栄と思っている」。巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏(38)への国民栄誉賞授与方針を政府が固めた1日。地元の石川県能美市で取材に応じた父昌雄さん(71)は驚きを隠せない様子だったが「師匠」の長嶋茂雄氏(77)との同時授与に「あらためてご縁を感じる」と笑顔を見せた。恩師や後輩からも祝福が相次いだ。

 この日朝、松井氏から電話をもらったという昌雄さん。その時点では5月に予定する帰国の日程の話をしただけで「まさかこんな話になるとは夢にも思わなかった」。米国にいる息子の心情を聞かれ「もらってもいいのかな、と思っているのでは」と慎重な口ぶりで語り、38歳という若さに「賞が重いから大変だ」と気遣いを見せた。

 一方で「今の松井秀喜があるのは長嶋さんのおかげ。長嶋さんの受賞は当然だが、一緒にもらえるとは…」と感慨深げ。2日には3月上旬に生まれた孫の顔を見にニューヨークに向かう予定になっており「(孫には)君のお父さんはすごいな、と伝えたい」と顔をほころばせた。

 選抜高校野球大会のテレビ解説のため甲子園球場を訪れていた石川・星稜高校野球部時代の恩師、山下智茂名誉監督も「本当にうれしい。長嶋さんと一緒というのがまたすごい」。実績に加え、人間性も評価されたのではないかと指摘し「努力の虫で素晴らしい男。知れば知るほど好きになる。おめでとう、これから野球界にしっかり恩返ししてくれよと言いたい」と笑った。

 松井氏の後輩で、星稜高野球部監督の林和成さん(37)は「謙虚で誰にも分け隔てなく接する人柄が評価された。部員らを誇らしい気持ちにさせてくれた」と声を弾ませた。

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2013年4月1日のニュース