唐突さに驚きも なでしこ、吉田、大鵬…スポーツ界で相次ぐ受賞者

[ 2013年4月1日 18:13 ]

 サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」やレスリング女子の吉田沙保里(ALSOK)に続き、ことし2月には大相撲の元横綱大鵬の故納谷幸喜氏と、最近のスポーツ界は国民栄誉賞の受賞が相次いだ。唐突なタイミングの長嶋、松井両氏の「ダブル受賞」に称賛や祝福とともに、驚きの声も上がった。

 世界選手権と五輪を合わせて13大会連続世界一を達成した吉田は「プロ野球の偉大な方たちと同じ賞をいただけてあらためてうれしく思う」とコメントした。プロ野球巨人の黄金時代に「ミスタープロ野球」として愛された長嶋氏の受賞には、各界から「遅すぎるぐらい」と賛辞も続いたが、2年前からの“国民栄誉賞ラッシュ”に「ちゃんとした理由が見えず、スポーツ界からあげすぎじゃないかなと思う」と疑問を投げ掛ける日本オリンピック委員会(JOC)理事もいた。

 国民栄誉賞は広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えたことなどが選考理由となる。かつては米大リーグのイチロー(ヤンキース)が現役選手であることを理由に受賞を辞退した。日本体協の岡崎助一専務理事は「スポーツ界で暗い話題が多い中、明るい話題が出るのは大変うれしい。プロ、アマ問わず、スポーツの意義と価値が認められたことでもあり、素晴らしいことだ」と述べた。

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2013年4月1日のニュース