桑田氏 PL監督夢じゃない「チャンスがあったら…と思います」

[ 2013年1月18日 06:00 ]

10年8月、テレビ番組のイベントでPL学園のユニホーム姿で笑顔を見せる桑田氏。母校の監督への道も開けた

学生野球資格に関する協議会

 日本高野連がプロ野球経験者の高校球児指導条件を撤廃する決断を下したことを受け、元巨人の桑田真澄氏(44)は母校・PL学園(大阪)の監督就任に夢をはせた。

 「夢ですね。チャンスがあったら…と思います。母校愛もあるし、PLにも強くなってほしいですから」と話した。

 「野球が好きで競技力を高めたいと思っている若いアマチュア選手のために、(今回は)素晴らしい決断だと思います。元プロ野球選手には、技術のみならず勉強の大切さや失敗しても挑戦し続ける姿勢を伝えてほしい。また、アマチュア球界の指導者から優れた面を学んで、切磋琢磨(せっさたくま)してほしいと思います」

 桑田氏はPL学園時代、甲子園に春夏計5度出場。史上最多の通算20勝を挙げ、元オリックスの清原和博氏(45)との「KKコンビ」で2度の全国制覇を成し遂げた。現役引退後の09年には早大大学院スポーツ科学研究科に進学。ボーイズリーグ「麻生ジャイアンツ」のオーナーを務め、今年からは東京六大学リーグ・東大の特別コーチに就任した。そんなタイミングでの雪解け。「PL・桑田監督」はファンにとっても夢が膨らむ一歩となる。

 大阪市立桜宮高バスケットボール部の男子生徒の自殺問題に関しても、「体罰が減らないのは勝利至上主義があるため。指導者は子供たちがなぜうまくいかないのか、ともに悩んでほしい」などとコメントした。PL学園の指揮官として、甲子園へ。プロアマの最後の垣根が取り払われたことで、桑田氏だけの夢にとどまらず、今後は星稜(石川)・松井秀喜監督、東北(宮城)・佐々木主浩監督ら、プロ野球のスター選手が母校を率いる可能性が出てくる。

 ▼日本学生野球協会・内藤雅之事務局長 大学は高校の方針に反対する気はない。分かりやすくていい。実現したら(東大の特別コーチになる)桑田君も(研修を)受けないといけないんじゃないか。

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2013年1月18日のニュース